• トップ
  • ニュース一覧
  • 日本代表入りの“絶好機”に選外、それでも――QPR斉藤光毅がロンドンで得た評価は確かな足跡として残っている【現地発】

日本代表入りの“絶好機”に選外、それでも――QPR斉藤光毅がロンドンで得た評価は確かな足跡として残っている【現地発】

カテゴリ:海外日本人

田嶋コウスケ

2025年06月10日

「A代表に一番入りたいと思ってます」

24-25シーズンはQPRで躍動した斉藤。多くの現地ファンも完全移籍を望んでいる。(C)Getty Images

画像を見る

 6月シリーズの日本代表は、三笘薫や伊東純也らが外れ、これまで機会のなかった若手にとっては絶好のチャンスだった。そのなかで、今季のQPRで39試合に出場し、地元メディアから高い評価を受けていた斉藤光毅が選外となった。

 理由は、終盤戦における肩の怪我だろう。代表入りを強く願っていた男にとって、この現実はどれほど悔しかったか──。それでも、ロンドンで得た評価は確かな足跡として残っている。

――◆――◆――

 今回の日本代表に選ばれなかった選手の中で、誰よりも悔しさを噛み締めているのではないか。そんな思いを抱かせたのが、イングランド2部のQPRにレンタルで在籍したMF斉藤光毅だった。

 昨夏のパリ五輪でU-23代表の「ナンバー10」を背負った斉藤。今季1年の期限付きでQPRに加入し、全46試合のチャンピオンシップで39試合に出場して(そのうち、先発は25試合)、3ゴール・2アシストを記録した。

 主戦場は4-2-3-1の左MF。時には右サイドでもプレーし、チームの要所を支えた。シーズン中盤にはチームの不振に巻き込まれレギュラーの座を明け渡したが、最終的にはポジションを奪い返し、シーズン終盤にかけて再び存在感を放った。

 しかし斉藤の今季は4月下旬、突然幕を閉じる。4月18日に敵地で行なわれたプレストン戦。試合の前半、接触プレーで肩を脱臼した。残りの3試合は欠場となり、無念のまま今季を終えることとなった。
 
 日本代表の6月シリーズでは、事前にW杯出場を決めていたこともあり、三笘薫や伊東純也、前田大然といった主力の多くが招集外となった。代わって森保一監督は“底上げ”を目的に7名の新戦力を初招集した。

 同じイングランド2部でプレーする平河悠や、オランダ1部スパルタ・ロッテルダム時代にチームメイトだった三戸舜介ら「パリ五輪組」がA代表に初選出された。一方、U-23代表で10番を託された斉藤は選外に。シーズンのパフォーマンスから考えれば、本来なら選ばれていてもおかしくはなく、肩の負傷が影響した可能性は高そうだ。

 本人にとって、A代表はずっと目ざしてきた目標だった。今年2月、斉藤はこう語っていた。

「2023年も2024年も、A代表入りはずっと目ざしてます。目ざす場所として、ずっとやり続けないといけないと思ってる。

 そのためにはQPRで圧倒的な結果を残さないと。今のA代表には、プレミアリーグでプレーしている選手もいれば、4大リーグにいる選手もいる。競争は激しくなってます。だから、他の人たちから『こいつは選ばれるべき』と言ってもらえるような結果を残さないといけない。そういう向上心を持ってやっていきたい」

 斉藤の力強い言葉を受け、筆者はこう返した。

「今の日本代表はある程度メンバーが固定されているように見えます。その一方で、森保監督は新しい選手の起用も視野に入れています。また、パリ五輪世代の久保建英選手は、自分の下の世代もA代表に入ってきてほしいとも言ってます。パリ五輪の世代がごそっと入ってくるようになってくると、代表もより強くなると思いますが、ご自身としてはどう考えていますか」

 斉藤はこう返した。

「それは間違いないと思います。同世代の選手もきっと同じ考えかと思いますが、彼らが実際にどう思ってるかは正直分からない。だけど、自分は一番そう思っている。A代表に一番入りたいと思ってます。だからこそ、危機感がある。この悔しさをピッチでぶつけるしかない。向上心を失わずにやっていきたい」

【画像】真野恵里菜、平愛梨、高梨臨…新旧日本代表を支える”タレント&モデルの美人妻たち”
【関連記事】
【日本代表のインドネシア戦スタメン予想】敗れた豪州戦から“11人総入れ替え”と予測、3人が代表デビューか! 緊急事態の3バックはどうなる?
「夢のような選手」「完璧だ」イングランド古豪に日本人MF獲得待望論!ただ、指揮官はかつて“日本代表の10番”を冷遇した…
「正直、できる状態ではなかった」悪夢の2部降格に涙した日本代表MFが明かした“驚きの事実”「もう練習してなかったんで…」
「自惚れてるかもしれないですけど、意外と…」14G14Aと爆発した28歳日本代表は強豪チェルシー戦で何を感じたのか。トップクラブとの一番の差は?
【画像】日本代表のオーストラリア戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介! 最高点は対人の強さを発揮したCB。代表デビュー組の評価は?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年7月号
    6月10日(火)発売
    今、面白いクラブを総力特集‼
    ファジアーノ岡山
    徹底読本
    クラブが辿った奇跡のストーリーに迫る
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年6月19日号
    6月5日発売
    クラブワールドカップ2025
    出場32チーム選手名鑑
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ