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「長かったですね」悲願のベルギーリーグ制覇を果たした町田浩樹が赤裸々に明かす“3年半の葛藤と苦悩”。「スーパースターはいない。それでも…」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2025年05月26日

なぜ味方の勝ち越しゴールを喜ばなかったのか

カオスと化したセレモニーで堂々とカップを掲げる町田。まさに“4度目の正直”となった。写真:中田徹

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 5月25日、ベルギーリーグ・プレーオフ最終節でユニオン・サン=ジロワーズはヘントを3-1で下し、90年ぶり12度目の優勝を飾った。堅守のユニオンを支えた町田浩樹は「俺のところから失点したので(1-1の同点に追いつかれて)『やべえな』と思いました。本当に全員で掴み取った勝利、優勝です。この歴史あるスタジアムで優勝できるのはすごく嬉しいです」と歓喜を口にした。
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 1915年に完成したジョセフ・マリアンスタジアムは、1920年アントワープ五輪の会場になった時の姿をそのまま残す由緒あるもの。ブリュッセルの古豪は一時、4部リーグにまで沈むなど長い低迷に喘いでいた。しかし2018年、ブライトンのオーナー、トニー・ブルーが買収してから復活し、2021-22シーズンに1部復帰を果たすと4季連続、ベルギーリーグで激しい優勝争いを繰り広げた。町田がユニオンに加わったのは22年1月のこと。この3年半、悔しい思いをしてきたユニオンを知り尽くした選手のひとりなのだ。

「長かったですね。本当に目の前で優勝を逃してきたので、今年は本当に取れて良かった。今年はシーズンを通して簡単なシーズンではなかった。そういう中で最後、このように勢いを付けて優勝できたというのはチームとしてもすごく良かった」

 ヘント戦の68分、途中出場のストライカー、プロミス・デイビッドが2-1の勝ち越しゴールを決めても、町田はハーフウェーライン近くに留まり、仲間との喜びの輪に入っていかなかった。

「『1点差だったら、まだまだ集中を切らせないな』と思っていた。いつもはケビン・マカリスターが出ていた。彼はあんまりゴール・セレブレートに行かないんです。DFにひとり、冷静さを保つ選手も必要だと思い、あえて輪に入りませんでした」

 75分に再びデイビッドがゴールネットを揺らし3-1にすると、町田も喜びを爆発させ仲間と抱き合った。

「2点差になったので、さすがに行こうかなと思いました。僕のスローインからだった。1点目のセットプレーも、3点目のスローインも1シーズンを通して、チームとしてとてもこだわってやってきたこと。準備してきたものを完璧に遂行できたので、良かったです」
 
 右からマカリスター、クリスチャン・バージェス、町田と並ぶユニオン自慢の3バック陣。ヘント戦ではマカリスターが、その前のアントワープ戦(4-0)ではバージェスが出場停止で抜けたが、ユニオンの守りは崩れなかった。

「センターバックに限らず、中盤やFWも(層が厚く)、今日は途中から(2ゴールの)デイビッドが出てきたりした。去年、一昨年に比べたら本当のスーパースターはいないんですけれど、チーム力・総合力が秀でていた。それが優勝できた要因だと思います」

 過去4季のうち、ユニオンは21−22シーズン、23−24シーズンのレギュラーシーズンを首位で終えた。その最初の方のシーズンはデニズ・ウンダフ(現シュトットガルト)、ファンゼイルの強力2トップと、三笘薫(現ブライトン)がスーパースターだった。ヘント戦の町田は、かつてのユニオンのスター、ファンゼイルと対峙した。

「ダンテ(ファンゼイル)はスピードがあるし一発があるので、やりにくさがありました。本当に気が抜けないと思いました」
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