「フカしてしまわないよう、耐えれられて良かった」
6月にクラブワールドカップを控え、5月の連戦に挑んでいる浦和レッズ。その一発目となった17日のFC東京戦は3-2の逆転勝ち。中3日で21日の川崎フロンターレ戦に臨んだ。
マチェイ・スコルジャ監督は前回からスタメンを6人変更。4~5月にかけて5連勝した時はメンバーの固定が顕著だったが、今回は疲労や気象条件、6月の大舞台を視野に入れ、ターンオーバーを積極的に行なっている。
「本当にタフな日程で、ローテーションが絶対に必要。そういったなかで誰と組んでも誰が出ても、勝つことが大事になってくると思います」と金子拓郎も語気を強めていたが、これで連勝できれば、戦い方や選手層の幅が広がるという期待もあった。
こうしたなか、今季初先発の10番・中島翔哉が前半終了間際に浮き球のクロス性のシュートを巧みに蹴り込んで先制。チーム全体が勢いづくと見られたが、アディショナルタイムに相手の右CKからマルシーニョに同点弾を押し込まれ、1-1で折り返すことになった。
迎えた後半、指揮官は温存していたマテウス・サヴィオや松尾佑介ら主軸アタッカー陣を次々と投入。5月に入ってから主力組の1人と位置づけられている大久保智明も、渡邊凌磨とともに66分からピッチに立った。
スコルジャ監督が最初に率いた2023年にJ1で30試合に出場し、同年5月のチャンピオンズリーグ決勝の2試合にも先発していた大久保は、もともと指揮官の信頼が非常に厚かった。が、昨年11月に右膝の手術に踏み切ったことで、今季は出遅れを強いられていたのだ。
3月以降、少しずつ出番を得るようになったが、本格的な戦力になり始めたのは5月に入ってから。前節のFC東京戦では決定機でシュートをクロスバーに当てるという悔しいシーンもあり、「浦和レッズというクラブにいると、数字で存在意義を出さない限り、なかなか認めてもらえない部分がある」と本人は悔しさを痛感していたはずだ。
その前のゲームだった11日のアルビレックス新潟戦で、長倉幹樹の同点弾に繋がるパス出しをした時も、「アシストのアシストは昨年も一昨年もやっていて、割とメディアのみなさんは褒めてくれるけど、数字じゃないと意味がない。世間的には評価基準にならないので」と厳しい表情で語っていた。
マチェイ・スコルジャ監督は前回からスタメンを6人変更。4~5月にかけて5連勝した時はメンバーの固定が顕著だったが、今回は疲労や気象条件、6月の大舞台を視野に入れ、ターンオーバーを積極的に行なっている。
「本当にタフな日程で、ローテーションが絶対に必要。そういったなかで誰と組んでも誰が出ても、勝つことが大事になってくると思います」と金子拓郎も語気を強めていたが、これで連勝できれば、戦い方や選手層の幅が広がるという期待もあった。
こうしたなか、今季初先発の10番・中島翔哉が前半終了間際に浮き球のクロス性のシュートを巧みに蹴り込んで先制。チーム全体が勢いづくと見られたが、アディショナルタイムに相手の右CKからマルシーニョに同点弾を押し込まれ、1-1で折り返すことになった。
迎えた後半、指揮官は温存していたマテウス・サヴィオや松尾佑介ら主軸アタッカー陣を次々と投入。5月に入ってから主力組の1人と位置づけられている大久保智明も、渡邊凌磨とともに66分からピッチに立った。
スコルジャ監督が最初に率いた2023年にJ1で30試合に出場し、同年5月のチャンピオンズリーグ決勝の2試合にも先発していた大久保は、もともと指揮官の信頼が非常に厚かった。が、昨年11月に右膝の手術に踏み切ったことで、今季は出遅れを強いられていたのだ。
3月以降、少しずつ出番を得るようになったが、本格的な戦力になり始めたのは5月に入ってから。前節のFC東京戦では決定機でシュートをクロスバーに当てるという悔しいシーンもあり、「浦和レッズというクラブにいると、数字で存在意義を出さない限り、なかなか認めてもらえない部分がある」と本人は悔しさを痛感していたはずだ。
その前のゲームだった11日のアルビレックス新潟戦で、長倉幹樹の同点弾に繋がるパス出しをした時も、「アシストのアシストは昨年も一昨年もやっていて、割とメディアのみなさんは褒めてくれるけど、数字じゃないと意味がない。世間的には評価基準にならないので」と厳しい表情で語っていた。
確かに浦和での大久保は「切れ味鋭いドリブルで数多くのチャンスを作れる良い選手だが、肝心な点が取れない」と言われることも少なくない。その壁を破ることが強く求められていたのである。
本人も勝負どころで川崎戦のピッチに送り出され、何かをしてやろうと野心を抱いていたに違いない。しかしながら、終盤は相手の巧みなパスワークに押し込まれ、残り4分というところで瀬川祐輔に逆転ゴールを奪われてしまった。
それでも、この日の浦和には、FC東京戦の良い記憶が残っていたのだろう。最後の最後まで諦めることなくチャンスを作った。そして終了間際、M・サヴィオの右クロスから長倉がヘッド。最終的にゴール前でフリーになっていた大久保が左足を一閃。起死回生の同点弾を叩き出したところでタイムアップの笛が鳴り響いたのだ。
「中に入って『転がってきたらいいな』と思っていたら、たまたま本当に良いところにボールが来た。(シュートまでに)割と時間はありましたけど、身体を流して打たないように心がけました。フカしてしまわないように、しっかり耐えれられて良かったなと思います」と、本人はJ1通算100試合出場の記念すべき一戦での今季初ゴールに心から安堵した様子だった。
【動画】ラストプレーで大久保智明が劇的同点弾!
本人も勝負どころで川崎戦のピッチに送り出され、何かをしてやろうと野心を抱いていたに違いない。しかしながら、終盤は相手の巧みなパスワークに押し込まれ、残り4分というところで瀬川祐輔に逆転ゴールを奪われてしまった。
それでも、この日の浦和には、FC東京戦の良い記憶が残っていたのだろう。最後の最後まで諦めることなくチャンスを作った。そして終了間際、M・サヴィオの右クロスから長倉がヘッド。最終的にゴール前でフリーになっていた大久保が左足を一閃。起死回生の同点弾を叩き出したところでタイムアップの笛が鳴り響いたのだ。
「中に入って『転がってきたらいいな』と思っていたら、たまたま本当に良いところにボールが来た。(シュートまでに)割と時間はありましたけど、身体を流して打たないように心がけました。フカしてしまわないように、しっかり耐えれられて良かったなと思います」と、本人はJ1通算100試合出場の記念すべき一戦での今季初ゴールに心から安堵した様子だった。
【動画】ラストプレーで大久保智明が劇的同点弾!