新スタジアムに慣れてきていることもアドバンテージに
2025シーズンのJ2は“魔境”の呼び名に相応しい混戦が予想される。その中で、主力のタレント力、選手層ともに頭ひとつ抜けた存在と言えるのが、V・ファーレン長崎だ。
昨シーズンは3位ながら得失点差ではJ2優勝の清水エスパルスを上回り、J1昇格プレーオフの準決勝では6位のベガルタ仙台に不覚をとって敗退を強いられた。
しかし、そこからリーグ戦で18得点・7アシストのマテウス・ジェズスなど主力の大半が残ったことに加えて、J1のヴィッセル神戸でリーグ連覇を経験したMF山口蛍、新守護神として期待がかかる後藤雅明、経験豊富なセンターバックのエドゥアルドと、センターラインの軸になりうる選手たちが加入した。
下平隆宏監督はJ2最多得点の攻撃力には自信を持っており、守備の構築を昇格のメインテーマに掲げている。昨年の終盤から使用している新スタジアムに慣れてきていることもアドバンテージになりそうだ。
ただ、昇格候補の最有力となれば、包囲網のごとく対策されるのが“魔境”と呼ばれるJ2の宿命だ。長崎とて、シーズンでずっと安定飛行を続けられる保証は全くない。だからこそ、開幕時点では少し多すぎるぐらいの登録選手36人という大所帯をうまく運用していくことが、夏場以降のポイントになるだろう。主力の岩盤が厚いと見られるなかで、21歳で左サイドの主翼を担う笠柳翼や中盤で躍動する21歳の安部大晴に続く若い力の台頭に期待したいところだ。
昨シーズンは3位ながら得失点差ではJ2優勝の清水エスパルスを上回り、J1昇格プレーオフの準決勝では6位のベガルタ仙台に不覚をとって敗退を強いられた。
しかし、そこからリーグ戦で18得点・7アシストのマテウス・ジェズスなど主力の大半が残ったことに加えて、J1のヴィッセル神戸でリーグ連覇を経験したMF山口蛍、新守護神として期待がかかる後藤雅明、経験豊富なセンターバックのエドゥアルドと、センターラインの軸になりうる選手たちが加入した。
下平隆宏監督はJ2最多得点の攻撃力には自信を持っており、守備の構築を昇格のメインテーマに掲げている。昨年の終盤から使用している新スタジアムに慣れてきていることもアドバンテージになりそうだ。
ただ、昇格候補の最有力となれば、包囲網のごとく対策されるのが“魔境”と呼ばれるJ2の宿命だ。長崎とて、シーズンでずっと安定飛行を続けられる保証は全くない。だからこそ、開幕時点では少し多すぎるぐらいの登録選手36人という大所帯をうまく運用していくことが、夏場以降のポイントになるだろう。主力の岩盤が厚いと見られるなかで、21歳で左サイドの主翼を担う笠柳翼や中盤で躍動する21歳の安部大晴に続く若い力の台頭に期待したいところだ。
その長崎を追う勢力としてはジュビロ磐田、モンテディオ山形、ベガルタ仙台の3チームを挙げたい。
磐田は昨シーズン後半に横浜F・マリノスを率いたジョン・ハッチンソン監督のもと、“スーパーアグレッシブ”なアタッキングフットボールを打ち出している。エースだったジャーメイン良ら一部を除くと、ディフェンスラインの要であるリカルド・グラッサなどが残ったうえで、高速ドリブルが武器の倍井謙、抜群の機動力とJ2時代の東京ヴェルディで2年連続13得点を記録した決定力を併せ持つ佐藤凌我らが加わった。
スタイル的なリスクは当然あるが、戦力的なベースはあるだけに、新キャプテンに就任したGK川島永嗣を支えに、苦しい時期もブレずに戦いながら、パフォーマンスを上げていけるかが昇格の鍵になりそうだ。倍井のような個人で違いを作り出せるタレントを加えた一方で、左右サイドバックをこなすポリバレントな川口尚紀や万能型のサイドアタッカーである為田大貴、守備強度の高いボランチの金子大毅などバランスを整えられる選手を補強していることも大きい。
ただ、長崎ほどの選手層はないだけに、主力に大きな怪我人が出ることなく、ハッチンソン監督が日頃から求める高い競争力を維持していけるかどうかも重要だ。
【画像】栄光のシャーレを手にした「Jリーグ年間王者」を一挙紹介!(1993~2024)
磐田は昨シーズン後半に横浜F・マリノスを率いたジョン・ハッチンソン監督のもと、“スーパーアグレッシブ”なアタッキングフットボールを打ち出している。エースだったジャーメイン良ら一部を除くと、ディフェンスラインの要であるリカルド・グラッサなどが残ったうえで、高速ドリブルが武器の倍井謙、抜群の機動力とJ2時代の東京ヴェルディで2年連続13得点を記録した決定力を併せ持つ佐藤凌我らが加わった。
スタイル的なリスクは当然あるが、戦力的なベースはあるだけに、新キャプテンに就任したGK川島永嗣を支えに、苦しい時期もブレずに戦いながら、パフォーマンスを上げていけるかが昇格の鍵になりそうだ。倍井のような個人で違いを作り出せるタレントを加えた一方で、左右サイドバックをこなすポリバレントな川口尚紀や万能型のサイドアタッカーである為田大貴、守備強度の高いボランチの金子大毅などバランスを整えられる選手を補強していることも大きい。
ただ、長崎ほどの選手層はないだけに、主力に大きな怪我人が出ることなく、ハッチンソン監督が日頃から求める高い競争力を維持していけるかどうかも重要だ。
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