２月26日に58歳を迎える三浦知良。現在もJFLのアトレチコ鈴鹿クラブで現役を続け、今季の開幕に向けて準備を進めている。11日の取材時は別メニュー調整だったが、しっかりと己の状態を確かめるように汗を流していた。

　そんなレジェンドをチームメイトはどう見ているのか。208センチのサイズを誇るブラジル人GKディエゴ・ワシントンに話を訊けば、「カズさんはブラジルでもすごく有名」と明かす。ある意味、アイドル的な存在でもあったようだ。

「幼い頃からカズさんのことを知っていて、実際に同じピッチでできることを誇りに思っています。いろいろと助けてくれて、アドバイスもしてくれるので、本当に感謝しています」

　具体的にどんな助言を受けたのか。

「去年の終わり頃、自分は体重が115キロありました。それで、『頑張って痩せたら、身体的にももっと良くなるぞ』ってアドバイスをカズさんがしてくれて。ブラジルでしっかり絞って、今はマイナス10キロぐらい。膝も痛くなくて、身体の調子もかなり良くなっています。カズさんのおかげですね」
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　カズと一緒に食事したり、カフェで楽しむ時間もある。その際も「僕が良くなるために、いろんな経験を伝えてくれる」という。

　変わらぬ情熱で真摯にサッカーと向き合うカズ。「リーダーシップも凄くて、若手の選手とかにも声をかけたり、冗談っぽくイタズラみたいなこともしたり、そういうのでチームの雰囲気を良くしてくれる」と教えてくれたディエゴは、「だから、80歳までプレーしてほしいですね」と笑顔で語った。

取材・文●広島由寛（サッカーダイジェストWeb編集部）

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