【J1採点&寸評】福岡×川崎|金森に2被弾。あと1点が遠く、川崎は無念の首位陥落

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2016年06月18日

福岡――2ゴールの金森がMOM。首位相手の勝点1は大きいが、もったいない試合でもあった。

【警告】福岡=邦本(59分)、イ・ボムヨン(72分)、亀川(90+2分) 川崎=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】金森健志(福岡)

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入りから高いテンションで前へ、前へ。首位相手に奪った2ゴールは、逆転でのリオ五輪メンバー入りへの確かなアピールとなった。(C) SOCCER DIGEST

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【チーム採点・寸評】
福岡 6.5
パスを回されることを前提に、割り切ってカウンターに賭ける。その案が奏功して2点をリードするも、首位の圧力に屈して同点に。最終盤に息を吹き返して猛攻を掛けたが、ゴールをこじ開けるには至らず。「前半を2-0で折り返せていれば」と各選手が語る悔しい展開で、ジャイアントキリングは起こせなかった。
 
川崎 5
序盤の2失点は痛恨の極み。仮に第1ステージ優勝を逃すとなれば、“福岡戦の序盤の出来がすべて”となるに違いない。最終的に2ゴールを決めたとはいえ、最後まで決定打を欠いて逆転弾は奪えなかった。状況次第で優勝という一戦で、最下位の福岡とドロー。選手たちは、軒並み不甲斐ない出来だった。

 【福岡 2-2 川崎 PHOTO】0-2から追いつくも勝ち越せず… 川崎が首位陥落

【福岡|採点・寸評】
GK
23 イ・ボムヨン 6.5
23分に起死回生のビッグセーブで乗ると、その後も好守を連発。62分、75分にも抜群の反応でシュートを止めた。失点シーンはふたつともノーチャンス。
 
DF
19 堤 俊輔 5.5
最終ラインでボールを受けるのを怖がっていたか。ボールに食いつくのか、待つのかの判断も中途半端だったが、守備の崩壊を防ごうと必死に守備陣を統率していた。
 
20 キム・ヒョヌン 5
1試合を通して猛攻に晒され、普段以上に疲弊。71分にPKを献上しただけでなく、クリアミスから決定機を与えた。イ・ボムヨンに感謝してもし切れないだろう。
 
22 中村北斗 6
城後との国見高コンビで右サイドを懸命に守る。気の利いたポジショニングとチャンスを嗅ぎ分ける力は、経験値の高いベテランのなせる業。
 
18 亀川諒史 5.5
前半は対峙した小林にA代表とU-23代表の違いを思い知らされる。ただ、尽きぬスタミナでラスト15分から存在感を増す。迫力ある駆け上がりはブラジルの地でも武器となるはず。
 
MF
6 ダニルソン 5.5
中盤で掃除屋となるはずが、明らかにコンディション不良で動きが鈍い。終盤こそ能力の片鱗を感じさせたが、物足りなさは残った。
 
15 末吉隼也 5.5(84分OUT
縦横に走るボールに対して右往左往していた印象。攻守にこれといった爪痕を残せず、最後までゲームに入り切れなかった。悔やまれるゲームになった。
 
10 城後 寿 6
ゴール前に顔を出したと思えば、自陣深くまでボールホルダーを追いかける。常に全力でプレーするその背中で、“福岡の王様”は味方を鼓舞し続けた。
 
27 邦本宜裕 6.5
18歳とは思えない冷静さで躍動。身体も強く、スペースを巧みに使ってボールを受け、井原監督も「チームで1番」と認める攻撃センスでアクセントを付けた。
 
FW
7 金森健志 7(77分OUT) MAN OF THE MATCH
試合開始からエンジン全開。ハットトリックは惜しくも逃したが、9分と15分にゴール右隅へシュートを叩き込み、リオ五輪メンバー滑り込みへ猛アピール。
 
17 ウェリントン 6.5(68分OUT
最前線で基準点となり、ライン押し上げの一助に。縦横にボールを追い回す献身性も素晴らしいが、1失点目の責任を鑑みて0.5を減点した。
 
交代出場
14 平井将生 6(68分IN
最前線からのチェイシングで守備陣の負担を減らす。攻めては引くアクションと最終ラインの背後を突く動きで深さを作っていた。
 
11 坂田大輔 -(77分IN
攻勢を受ける苦しい終盤に投入され、精力的な姿勢でチームに改めて勇気を注入した。ボールを持った際は果敢な突破も。
 
26 田村 友 -(84分IN
守備固めで投入されたが、早々にゴール前でファウル。フィードの精度も今ひとつで、引き分けたために体裁は保ったが、アピールは失敗か。
 
監督
井原正巳 6.5
川崎を研究した成果が見える試合内容。首位相手でも怯まない姿勢を選手に植え付けた手腕も見事で、ここからの反転攻勢を期待させる試合だった。
 
取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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