「だけど、まだ(優勝の行方は)分からない。福岡がまたやってくれるかもしれない」
「今日はみんなが自信を持ってやっていなかった」
そう吐き捨てたのは、負傷で欠場した中村に代わってキャプテンマークを巻いた大久保だ。地元福岡での試合で気迫が漲っていたものの、終わって見れば2-2の引き分け。2位の鹿島が逆転勝利を収めたなか、川崎は首位から陥落し、優勝から大きく遠のいた。
「サイドからあれだけチャンスを作って、クロスが合わないのは問題。結果論ですけど、みんなが自信なく見えた。今日は崩せる雰囲気がなかったし、すごく攻め急いでいた。焦ってしまったのもあったのかな。もったいないですね」
開始9分、福岡に先制点を奪われて浮き足立った川崎は、続く15分にも失点。15分の時点で2点のビハインドを背負い、苦しい状況に追い込まれた。大久保は前線でボールを要求したものの、なかなかパスが届かず、前半はシュート1本のみに終わっている。
「プレッシャーに弱いんじゃないですか。やっていてすごく感じた」
今節の結果次第では、第1ステージ優勝が決まるという状況だったが、大久保はチームの“異変”を誰よりも感じていた。不用意なミスが続いて2失点し、一方の攻撃は呼吸が合わないまま時間だけが経過。前半終了間際に小林が1点を返し、72分に大久保が2試合連続のPK弾を決めたが、反撃もここまでだった。
「(試合中)鹿島の結果は分からなかったけど、きっと鹿島が逆転しているんじゃないかなと思って。もうダメだなと」
最終節、川崎はホームで大宮を迎え撃つ。かたや首位の鹿島はホームで福岡と対戦するなか、大久保やあえて余裕を醸し出すかのように、福岡にエールを送った。
「だけど、まだ(優勝の行方は)分からない。福岡がまたやってくれるかもしれない」
そして、自身の経験と照らし合わせながら「残留争いのほうがきつい、マイナスだから。優勝争いはプラスしかないから」と前を向いた。この日、キャプテンマークを巻いた影響もあるのだろう。チームを鼓舞する言葉で締めくくった。
「まだ(優勝の可能性が)消滅したわけじゃない。俺たちは上手いんだぞと自信を持ってやりたい」
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)
そう吐き捨てたのは、負傷で欠場した中村に代わってキャプテンマークを巻いた大久保だ。地元福岡での試合で気迫が漲っていたものの、終わって見れば2-2の引き分け。2位の鹿島が逆転勝利を収めたなか、川崎は首位から陥落し、優勝から大きく遠のいた。
「サイドからあれだけチャンスを作って、クロスが合わないのは問題。結果論ですけど、みんなが自信なく見えた。今日は崩せる雰囲気がなかったし、すごく攻め急いでいた。焦ってしまったのもあったのかな。もったいないですね」
開始9分、福岡に先制点を奪われて浮き足立った川崎は、続く15分にも失点。15分の時点で2点のビハインドを背負い、苦しい状況に追い込まれた。大久保は前線でボールを要求したものの、なかなかパスが届かず、前半はシュート1本のみに終わっている。
「プレッシャーに弱いんじゃないですか。やっていてすごく感じた」
今節の結果次第では、第1ステージ優勝が決まるという状況だったが、大久保はチームの“異変”を誰よりも感じていた。不用意なミスが続いて2失点し、一方の攻撃は呼吸が合わないまま時間だけが経過。前半終了間際に小林が1点を返し、72分に大久保が2試合連続のPK弾を決めたが、反撃もここまでだった。
「(試合中)鹿島の結果は分からなかったけど、きっと鹿島が逆転しているんじゃないかなと思って。もうダメだなと」
最終節、川崎はホームで大宮を迎え撃つ。かたや首位の鹿島はホームで福岡と対戦するなか、大久保やあえて余裕を醸し出すかのように、福岡にエールを送った。
「だけど、まだ(優勝の行方は)分からない。福岡がまたやってくれるかもしれない」
そして、自身の経験と照らし合わせながら「残留争いのほうがきつい、マイナスだから。優勝争いはプラスしかないから」と前を向いた。この日、キャプテンマークを巻いた影響もあるのだろう。チームを鼓舞する言葉で締めくくった。
「まだ(優勝の可能性が)消滅したわけじゃない。俺たちは上手いんだぞと自信を持ってやりたい」
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)