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“得体の知れない”マドリーの中心に君臨したクロース。フィジカル重視の現代サッカーで唯一無ニであり続けた【現地発コラム】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2024年06月07日

クロースとモドリッチの共演は「前時代的」と疑問視

CL決勝がマドリーでの最終となったクロース。(C)Getty Images

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“エネルジーア”は、カルロ・アンチェロッティがたびたび口にする言葉で、スペイン語で“エネルヒーア”、英語で“エネルギー”を意味する。彼のスペイン語の発音に対する苦手意識も含めて、同じくマドリディスタに愛されたビャディン・ボスコフを思い起こさせる。

 シャビとアンドレス・イニエスタが同じチームにいるときだけ通用する方程式と見なされ始めたティキタカへの回り道を経て、サッカー界の人間が新たに求めた道がエネルギーだ。シャビが繰り返し「自ら培ってきたDNAを尊重する」とアピールしようとも、その源泉だったバルセロナですらもはや伝統の流儀に忠実ではなくなっている。

 ユルゲン・クロップ率いるリバプールは、その巨大なエネルギーで振り子の揺れを引き起こした。時代の潮流に乗って道を変えることはサッカー界ではよくあることで、こうしてエネルギーなしでは前に進むことができないという認識が広がった。

 フェデリコ・バルベルデの主力定着、中盤強化を目的としたオーレリアン・チュアメニとエドゥアルド・カマビンガの獲得、筋骨隆々な肉体美を誇るアントニオ・リュディガーの加入に伴う守備力の向上、カリム・ベンゼマが抜けた穴を補うためのホセルの復帰など、マドリーに当てはめてみてもそれは明らかだ。
【動画】クロースがマドリー最終戦のCL決勝で絶妙アシスト
 その一方で、トニ・クロースとルカ・モドリッチの共演は、死活的な危機に見舞われない限り、実現することはなくなった。筋肉よりもスキルで構成されたチームを長年、牽引してきたコンビは、前時代的と疑問視されるようになった。しかしモドリッチが限定的な出場機会にとどまる中、トニ・クロースはレギュラーの座を死守した。

 それだけではない。ラ・リーガとチャンピオンズリーグ(CL)の2冠を達成した今シーズンのマドリーは、未来を予感させる無尽蔵の馬力を誇るダイナモたちよりも、クロースの尽力に負うところが大きかった。

 クロースは頻繁にデュエルを制するわけではないし、相手を威圧するようなフィジカルの持ち主でもない。しかしモドリッチという不動のパートナーを失う中、偉大な戦略家にして欠かせない存在であり続けた。

 長短のパスを織り交ぜながら、試合のテンポとペースをコントロールし、マドリーが試合の局面に応じたサッカーを展開するための調節弁のような役割を果たした。
 
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