「バリアフリー対策」は正直、まだ多くのスタジアムについて“厳しい”と感じている。
『サッカーダイジェスト』の最新号では、「J1・J2最新“クラブ番付”」を特集し、そのなかでJ1・J2全クラブのホームスタジアムの観やすさを独自に査定している。
その一企画として、一般社団法人日本電動椅子サッカー協会(JPFA)の吉野忠則会長に、「車椅子利用者が考えるスタジアムのバリアフリー査定」を依頼。障害を抱えながらも電動車椅子サッカーで活躍する選手たちの声をまとめて語ってもらった。
――・―――・―――・―――・――
私たち日本電動車椅子サッカー協会(JPFA)は95年、日本の電動車椅子サッカーの統括団体として発足し、国内を中心に、大会の開催、競技のサポートと普及に努めています。
電動車椅子サッカーに取り組んでいるのは、自立して歩くのが難しい、比較的重度の障害を持っている選手が多いです。「サッカー」でつながる彼らも、それぞれの地元でJリーグの試合観戦に訪れたいと考えています。
近年は最新鋭のスタジアムの「車椅子席」も充実し、試合に招待させていただく機会にも恵まれてきました。
しかし重度の障害者が訪れられる会場は、まだ限定的です。「バリアフリー対策」で言いますと、正直、多くのスタジアムについて“厳しい”と感じるのが現実です。
基本的には我々の場合、車椅子利用者と介助者の二人で、スタジアムに訪れることになります。まず必要なのが、スタジアムの入り口から観客席まで行き来できるスロープかエレベーターがあることです。
もちろんエレベーターがあれば非常に助かりますが、設置するにはスペースはもちろんコスト的な問題もあると思います。それが絶対に必要だというわけではありません。大きなスタジアムでは試合後などに「エレベーター渋滞」が起きるとも聞きます。
むしろ、必要なのがスロープです。言ってみれば、スロープさえ備わっていれば、問題ありません。私たちとしては入口から観客席までの導線が、電動車椅子にも対応できる広さで確保されていると、色々な面で助かりますし(編集部注/多くの人の手を借りずに済んだり、介助者との二人で自由に行動できたり)、試合を“楽しむ”要素も格段に増します。
スロープは私たちにとっての命綱と言えます。
そして一番の問題が、トイレです。
その一企画として、一般社団法人日本電動椅子サッカー協会(JPFA)の吉野忠則会長に、「車椅子利用者が考えるスタジアムのバリアフリー査定」を依頼。障害を抱えながらも電動車椅子サッカーで活躍する選手たちの声をまとめて語ってもらった。
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私たち日本電動車椅子サッカー協会(JPFA)は95年、日本の電動車椅子サッカーの統括団体として発足し、国内を中心に、大会の開催、競技のサポートと普及に努めています。
電動車椅子サッカーに取り組んでいるのは、自立して歩くのが難しい、比較的重度の障害を持っている選手が多いです。「サッカー」でつながる彼らも、それぞれの地元でJリーグの試合観戦に訪れたいと考えています。
近年は最新鋭のスタジアムの「車椅子席」も充実し、試合に招待させていただく機会にも恵まれてきました。
しかし重度の障害者が訪れられる会場は、まだ限定的です。「バリアフリー対策」で言いますと、正直、多くのスタジアムについて“厳しい”と感じるのが現実です。
基本的には我々の場合、車椅子利用者と介助者の二人で、スタジアムに訪れることになります。まず必要なのが、スタジアムの入り口から観客席まで行き来できるスロープかエレベーターがあることです。
もちろんエレベーターがあれば非常に助かりますが、設置するにはスペースはもちろんコスト的な問題もあると思います。それが絶対に必要だというわけではありません。大きなスタジアムでは試合後などに「エレベーター渋滞」が起きるとも聞きます。
むしろ、必要なのがスロープです。言ってみれば、スロープさえ備わっていれば、問題ありません。私たちとしては入口から観客席までの導線が、電動車椅子にも対応できる広さで確保されていると、色々な面で助かりますし(編集部注/多くの人の手を借りずに済んだり、介助者との二人で自由に行動できたり)、試合を“楽しむ”要素も格段に増します。
スロープは私たちにとっての命綱と言えます。
そして一番の問題が、トイレです。