【鹿島】4月に入り、その才能も開花?“9日間で4ゴール”と絶好調のカイオの凄味

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年04月11日

「逆サイドを狙って撃ったけど、上手くニアを抜けた」。

広島戦では途中出場から2ゴール・1アシストと結果を出したカイオ。期待どおりの活躍ぶりでチームを完勝に導いた。写真:徳原隆元

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 9日間で4ゴール――4月に入ってから、カイオの勢いが止まらない。

【PHOTOギャラリー|鹿島 4-1 広島】
 
 4月2日の第1ステージ5節・川崎戦では、相手のクリアミスを見逃さず、豪快なボレーで今季初ゴールを決めてみせた。
 
 同6日のナビスコカップ3節・名古屋戦では、自身とのワンツーで抜け出した土居聖真のシュートは相手GKに防がれるも、そのこぼれ球に素早く反応して、ネットを揺らす。
 
 その4日後のリーグの6節・広島戦は、ベンチスタートとなった。1-1で迎えた後半のスタートからピッチに立つと、57分には正確なクロスで柴崎岳のゴールをお膳立て。そして61分には、自ら左サイドを突破し、目の前のDFをかわして角度のないところから左足を一閃。放たれたボールはGK林卓人の伸ばした手を弾いてゴールに吸い込まれた。
 
 さらに終了間際には、自陣からドリブルで相手ゴール前まで持ち運び、最後は柴崎の横パスを受けてシュート。これはDFにブロックされたが、すぐにこぼれ球を拾い、左足で丁寧に流し込んだ。
 
 広島戦の自身の1点目を、「(柴崎のゴールの)アシストもあり、クロスを限定されると思った。だから左に切り替えして、逆サイドを狙って撃ったけど、上手くニアを抜けて良かった」と振り返る。パンチ力のあるシュートはもちろん、相手の逆を取るクレバーなファインゴールだった。
 
 ここまでカイオが得点したゲームで、鹿島はまだ負けていない。川崎戦は追いつかれてドロー(△1-1)に終わったが、名古屋戦(○3-1)、そして今節の広島戦(○4-1)は完勝を収めている。そのゴールで、貴重な勝点をチームにもたらしているのだ。
 
 もっとも、その貢献度は、目に見える結果だけでは推し量れないものがある。ボールを足もとに収めれば、軽やかなステップと緩急をつけたドリブルでDFを翻弄。多彩なパターンで相手を抜き去り、多くのチャンスを築いて、攻撃をリードする。
 
 時に、エゴイスティックに映るプレーも、攻撃に勢いをもたらしているのは間違いなく、対戦相手が最大の注意を払わなければならない選手のひとりだ。キレのあるパフォーマンスからは、コンディションの良さがうかがえる。
 
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