鳥栖に3-0完勝。機能したハイプレスの裏側で、浦和の守備を支えたもう1つの意識

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2024年04月08日

シュート数は22本、そのうち枠内が8本

鳥栖に3発完勝の浦和。攻守ともに相手を上回る内容だった。写真:鈴木颯太朗

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[J1第7節]浦和 3-0 鳥栖/4月7日/埼玉スタジアム2002

 3連戦の3試合目となるJ1の第7節、浦和レッズがサガン鳥栖を埼玉スタジアムに迎えた試合は、浦和が立ち上がりの5分にチアゴ・サンタナの3試合連続となるゴールでリードを奪うと、後半に松尾佑介、大久保智明が追加点。3-0で勝利した。

 シュート数を見ても、浦和が22本(鳥栖は6本)、そのうち枠内シュートが8本を数えており、敗れた鳥栖の川井健太監督も認めるように、GK朴一圭の度重なるビッグセーブがなければ、もっと大差がついてもおかしくない浦和の完勝だった。

 現在19位と苦しむ鳥栖も、4-3-3を掲げる浦和に対して準備してきたはずだが、攻守ともに浦和が上回った形だ。

 ペア・マティアス・ヘグモ監督が「今日は立ち上がりから非常に良いプレスをかけることができていたのがキーファクターだった」と振り返るように、高い位置からのプレッシャーがうまくハマる形でボールを奪い、そこから効果的な攻撃につなぐことができていた。

「前線のプレスがハッキリしていれば、ディフェンダーたちはより状況を読みやすくなります。そうなると、自分のゾーンに入っている相手に対して強く行くことができます。1人が強く行っている時に周りの選手はしっかりとカバーしていて、4バックが非常に良いゾーンディフェンスをしてくれた」
 
 そうヘグモ監督が語る守備面の機能性について、中盤からチームを統率した岩尾憲は「プレッシングの仕方を用意したものと、臨機応変にやりました」と明かす。

 この日は鳥栖のビルドアップに対して、センターフォワードのT・サンタナと左右ウイングの1人に、インサイドハーフの1人が加わる形でプレスをかけて、もう1人のインサイドハーフがアンカーのサミュエル・グスタフソンと2ボランチ気味になって、4バックがラインを上げて圧力をかけるようなシーンが多かった。

 基本的にハイラインをベースに、負傷のアレクサンダー・ショルツに代わり、マリウス・ホイブラーテンとセンターバックのコンビを組む佐藤瑶大がディフェンスラインの前に出てボールを奪い、正確なパスで攻撃の起点になっていた。

 うまくボールを奪えれば、そのまま良い攻撃に繋げることができる。4-3-3の中盤も最初の頃より3枚が連動するようになってきており、鳥栖のディフェンスに的を絞らせなかった。

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