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メッシに“不倫”をした元マドリー指揮官が綴る「2人の絶対的な天才」とアンチ【現地発コラム】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2024年04月03日

「メッシを愛する者は反マドリディスタだ」

バルサの黄金時代を築いたメッシ(左)とグアルディオラ監督。(C)Getty Images

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 フットボールにはクオリティの低い選手もいれば、クラックもいる。両者を見分けるのは簡単だ。逆に厄介なのはその間の平均的な選手を評価することだ。彼らは長所と欠点の両方を併せ持っているため、定義が難しい。

 最後に、そのいずれのカテゴリーにも属さない天才と呼ばれる選手たちがいる。ゲームの支配者であり、フットボールの歴史に転機を作る変革者だ。20年に1人現れるかどうかの稀有な存在だが、にもかかわらず、その事実を知ろうとしない、あるいは認識しようとしない輩がいる。私に言わせれば、精神的な囲い込みをして特定の物事しか受け入れることを許さない狂信者だ。

 今世紀に入ってからも、監督と選手という異なるレベルにおいて、2人の絶対的な天才が現れた。ジョゼップ・グアルディオラとリオネル・メッシだ。

 バルセロナの黄金時代の最大の立役者である2人に我々マドリディスタは苦しめられた。その一方で我々フットボールを愛する人間は、歓喜と効率を生み出すこの天才たちを前にして、自らを発見しなければならなかった。
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 フットボールを愛する者には、優秀さを認める義務がある。もちろんその中には特定のクラブのファンも含まれるが、一つのカラーを愛することと天才たちに匹敵する実力を育み、対峙する義務を両立させることは可能である。

 それを見事に成し遂げたのが、フロレンティーノ・ペレスだ。バルセロナがセクステーテ(六冠)に向かって邁進していた最中に、レアル・マドリーの会長に復帰した彼が最初にしたことは、カリム・ベンゼマ、カカ、クリスティアーノ・ロナウドを立て続けに獲得し、「マドリーここにあり」を高らかに宣言することだった。それこそが、諦めることなく高貴な武器を駆使して対峙する義務だ。

 ジョゼ・モウリーニョは違った。私が(マドリーの)GMを務めた間、身内から「メッシを愛する者は反マドリディスタだ」と非難される居心地の悪い状況に追い込まれた。そんな中、私は、「メッシを愛していない者は、フットボールを愛していない」というより大局的な視点を提案した。当時からメッシを愛していたし、それは今も変わらない。マドリディスタとして“不倫”を犯していることを自覚しているが、その行動を改める考えは私にはない。
 
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