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「はまってない中でしちゃってる」下位に沈むボルシアMGで板倉滉が向き合う“修正力”。「行くのをやめてもよかったんじゃないか」【現地発コラム】

カテゴリ:海外日本人

中野吉之伴

2024年03月12日

“気の利いた”プレーをできる選手は他にいない

低迷するボルシアMGで奮闘する板倉。(C)Getty Images

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 ボルシアMGでプレーする日本代表DF板倉滉がアジアカップからチームへ戻って1か月以上が経った。クラブへ戻った直後の21節ダルムシュタット戦では早速のスタメンフル出場をすると、下位に沈むチームを助けるべく、健闘している。

 ただ22節ライプツィヒ戦で累積5枚目のイエローカードをもらったことで、23節のボーフム戦は出場停止に。板倉不在のこの試合で、チームはここ最近で最高のパフォーマンスを見せる。

 ボーフムの日本代表FW浅野拓磨が「うちのは全員が力を発揮できないと崩されてしまう戦い方。チームとしてなかなかそこがうまくいかなかったかなと思います」と振り返るように、ボルシアMGは相手のマンマーク守備をどんどん外しては、次々にチャンスを作り出す。終わってみたら5-2の快勝。リーグ6試合ぶりの勝利を挙げたのだ。
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 サッカー界ではよく「勝っているチームは動かさない」と言われるし、その内容が良ければ尚更だ。だが、ジェラルド・セオアネ監督はその翌節の敵地でのマインツ戦(1-1)で日本代表DFをスタメンに復帰させる。

 ホームではアグレッシブで、ダイナミックな試合ができているものの、アウェーではそれがうまく機能しないというチーム事情を考慮したということもあるだろう。だがそれ以上に、チームの中心として、板倉はとても大事な存在だという確かな信頼の表れでもある。

 ボルシアMGの守備陣を見ると、1対1の守備に強いマンマーカータイプは多いが、板倉のようにスペースへのカバー、裏を取られた時のリカバー、ボールを持った時の展開力という点で、いわゆる“気の利いた”プレーをできる選手は他にいない。状況判断の適切さ、修正のバリエーションというところでは重要な存在と言える。

 ゲーム中の修正力はサッカーにおいて頻繁に題材に上がるテーマだ。板倉もそのテーマと向き合いながら、試合に臨んでいる。マインツ戦後のミックスゾーンでは次のように話していた。

「そうですね、それはどのチームにおいても必要になってくると思う。もちろん相手も、自分たちを分析した中でくるし、自分たちも分析した中でいくけど、やっぱり試合の前と試合の中とは状況は変わってくる。相手の立ち位置も変わってくる中で、そこにどうやって対応するのか。こういうフルスタジアムだと声も通らないので、僕だったらディフェンスと中盤の選手でこう変えていくとか、そういうところもちょっとできたらなと」
 
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