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【岩本輝雄のオタクも納得!】完成度はまずまずの手倉森ジャパン。課題は後半の“寄せの甘さ”

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2016年03月26日

目指すべきスタイルは表現されていた。

中島(左)、南野(中央)、久保(右)らタレント性抜群の前線の選手たちの活躍もあり、日本は難敵メキシコから勝利を掴み取った。(C)Getty Images

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 ポルトガル遠征中のU-23日本代表が、現地でU-23メキシコ代表と対戦して、中島と南野のゴールで2-1の勝利を収めた。

【マッチレポート|メキシコ 1-2 日本】
 
 試合の入り方がすべてだった。日本は序盤からエンジン全開で、高い位置から精力的にプレスをかけていく。大げさかもしれないけど、相手に少しの余裕も与えず、連動してボールを奪いにいっていた。
 
 その組織的な守備が見事にハマった。そして狙い通り、“良い守備から良い攻撃”でゴールネットを揺らす。先制点のシーンは、中島の思い切りの良さが出たけど、その前に南野の果敢なパスカットがなければ、あの得点は生まれていなかった。
 
 追加点も、センターライン付近で遠藤が鋭い出足を見せて相手からボールを奪い、そこからのカウンターだった。中島の縦パスを久保がヒールで流し、“3人目の動き出し”で好位置にいた南野がGKとの1対1を冷静に沈めて、リードを2点に広げた。
 
 後半に1失点したものの、終盤は攻め込まれる時間帯が長くなったなかでも、チーム一丸となって身体を張って守り抜き、同点弾を許さない。粘り強い戦いぶりで、勝利を掴み取った。
 
 トータルで見れば、試合にも勝ったわけだし、評価できるゲームだったと思う。目指すべきスタイルが表現されていて、完成度もまずまず。新しい選手や当落線上にいる選手もテストできて、収穫の多い強化試合だったのではないか。
 
 課題を挙げるとすれば、後半のスタミナがなくなってきた時に、いかに耐え忍ぶことができるか。あれだけのハイプレッシャーを90分間、続けることはまず不可能。選手たちは寄せているつもりでも、確実にその強度は弱まっている。前半は一人目で潰せたはずが、後半は二人目、三人目とパスをつながれ、そのたびに対応が遅れて、マークもずれていってピンチにつながってしまう。
 
 失点の場面は日本の左サイドを崩された形で、裏を突いてくる相手に対しても、エリア内でシュートを打たれるシーンでも寄せが甘かった。
 
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