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苦い経験も「結果的に過程でしかない」。札幌復帰の鈴木武蔵が思い描く成長曲線。「ここから行くぞという気持ちです」

カテゴリ:Jリーグ

河治良幸

2024年01月18日

「いつもと変わらずやれたら」

20シーズン以来の札幌復帰を果たした鈴木。円熟のストライカーがどんな活躍を見せるか注目だ。写真:河治良幸

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 ベルギー、ガンバ大阪とそれぞれのクラブで2シーズンを経て、約3年半ぶりの札幌帰還となった鈴木武蔵は、明るい表情でキャンプに参加している。

 元々そこまでグイグイ引っ張っていくキャラクターではないが、2月に30歳となる年齢でもあり、リーダーシップを取って行きたい思いはあるようだ。ただ、それは自分を変えるということではない。

「年齢的にも立場的にも、もう少し引っ張っていかないといけないですけど、自分のパーソナリティというかオリジナリティを忘れずに、いつもと変わらずやれたらと思います」

 インアウトが比較的、緩やかな札幌ではあるが、鈴木がいない3年半の間にも主力を担った選手の移籍、逆に若手が中心選手に成長してきたりといった変化がある。そのなかで「慣れたところに帰ってきたという気持ち」とも実感している。

「荒野拓馬とかも、ずっとコンサドーレでやってきて、今は本当にコンサドーレに欠かせない選手になっていますし、中村桐耶とかもすごく成長しているなっていう印象です」
 
 同じ時期、鈴木にとって良い経験ばかりではなかった。むしろ結果から見ればネガティブな部分が大きいかもしれない。ベルギーのベールスホットで10番を背負い、1年目はまずまずの成績を残したが、翌シーズンは1得点に終わり、チームも2部に降格してしまった。ガンバ大阪ではエース候補として期待されながら、2年間で2得点。昨シーズンの後半戦はベンチ外になることもあった。

 そうした苦い思いを本人も否定しない。それでも「自分にとってそれがネガティブな経験であっても、結果的に過程でしかないので。人生の通過点だと思って過ごしています」と語る。それをポジティブなものにしていくには、ここからの結果しかない。そのために札幌に戻ってきたと言っても過言ではないのだ。

 一般的にサッカー選手は20代の後半がピークで、30代は下り坂と言われる。実際にそこでユニホームを脱ぐ選手が多いのも現実だ。しかしながら、ここでもひと伸び、ふた伸びして栄光を掴む選手も増えている。たとえば川崎フロンターレで攻撃の中心を担い、2018年に32歳でMVPに輝いた家長昭博がその一人だ。

「もちろん全然、30から目ざすところに行きたい。家長さんであり、ベンゼマも30過ぎてバロンドールを獲ったり。やっぱり経験と成熟さという部分が良い方向に行く場合が多々ある今のサッカー界なので。ここから行くぞという気持ちです」

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