“そういう戦い方”になった要因のひとつが、2ボランチの組み合わせにあった。
「14対3」というシュート総数が示すように、FC東京が内容で神戸を圧倒した試合だった。とりわけ素晴らしかったのが、米本と橋本の2ボランチを含めた守備ブロックだ。神戸の3トップに自由を与えず、良い形でシュートを打たせない。連動した動きでゴール前に強固な壁を築き、決定機をひとつも与えなかった。
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・3節 FC東京1-0 神戸
ボールポゼッションに捉われ過ぎて中途半端なサッカーに終始した大宮戦(ホーム開幕戦)とは打って変わり、この日は戦い方に明確な意図が窺えた。守備から入り、奪ったボールを素早くシュートに結び付ける──。そうしたスタンスがピッチから伝わってきたのだ。
米本と橋本という守備色の強いキャラクターが2ボランチを担ったことが、そういう戦い方になった要因のひとつだろう。事実、MFの橋本は「(梶山)陽平さんのようにキープしたり、つなぐ技術が自分にはないので、守備のところでしっかりやろうという意識はありました」とコメントしている。
城福監督が「攻撃の部分で決定力不足という課題は依然としてある」と言うように、突き詰めるべき点もあった。決勝ゴールが生まれたのは終盤の88分で、スコアレスドローに終わる可能性もあっただけに手放しでは喜べないだろう。それでも、中盤と最終ラインの組み合わせ次第では昨季のようなカテナッチョを実践できるところを示せたのは今後への希望になる。
「まずは守備」という立ち返れる場所があれば、選手たちにもゆとりが生まれる。城福監督が「じりじりとするような展開でしたが、最後は勝てた。そこにはちゃんと理由がある」と言ったように、良い守備をして最後まであきらめなかったからこそ阿部の決勝ゴールも生まれたのだろう。
徳永が水沼、橋本との連係から中央にクロスを折り返し、最後は阿部が詰めた形は練習でも意識してやっていたという。その意味で、神戸戦は練習の成果をきっちりと出せた試合だったと言える。
今後の焦点は、2ボランチの組み合わせだろう。例えば、米本のパートナーを梶山もしくはハ・デソン(負傷中)にすると、橋本を起用した時よりも守備色は薄まる。神戸戦で守備がかっちりとはまったなかで、城福監督がどんな決断を下すのかは楽しみだ。
【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・3節 FC東京1-0 神戸
ボールポゼッションに捉われ過ぎて中途半端なサッカーに終始した大宮戦(ホーム開幕戦)とは打って変わり、この日は戦い方に明確な意図が窺えた。守備から入り、奪ったボールを素早くシュートに結び付ける──。そうしたスタンスがピッチから伝わってきたのだ。
米本と橋本という守備色の強いキャラクターが2ボランチを担ったことが、そういう戦い方になった要因のひとつだろう。事実、MFの橋本は「(梶山)陽平さんのようにキープしたり、つなぐ技術が自分にはないので、守備のところでしっかりやろうという意識はありました」とコメントしている。
城福監督が「攻撃の部分で決定力不足という課題は依然としてある」と言うように、突き詰めるべき点もあった。決勝ゴールが生まれたのは終盤の88分で、スコアレスドローに終わる可能性もあっただけに手放しでは喜べないだろう。それでも、中盤と最終ラインの組み合わせ次第では昨季のようなカテナッチョを実践できるところを示せたのは今後への希望になる。
「まずは守備」という立ち返れる場所があれば、選手たちにもゆとりが生まれる。城福監督が「じりじりとするような展開でしたが、最後は勝てた。そこにはちゃんと理由がある」と言ったように、良い守備をして最後まであきらめなかったからこそ阿部の決勝ゴールも生まれたのだろう。
徳永が水沼、橋本との連係から中央にクロスを折り返し、最後は阿部が詰めた形は練習でも意識してやっていたという。その意味で、神戸戦は練習の成果をきっちりと出せた試合だったと言える。
今後の焦点は、2ボランチの組み合わせだろう。例えば、米本のパートナーを梶山もしくはハ・デソン(負傷中)にすると、橋本を起用した時よりも守備色は薄まる。神戸戦で守備がかっちりとはまったなかで、城福監督がどんな決断を下すのかは楽しみだ。