2024年が幕を開けた。

　日本代表は１月１日に国立競技場で開催される『TOYO TIRES CUP 2024』で、タイ代表と対戦する。12日にカタールで開幕するアジアカップに向けて、最後のテストの場となるこの元日決戦に、森保一監督はどんなメンバーで臨むのか。

　前日会見では、代表歴の少ないフレッシュなメンバー中心で挑む考えを示し、初選出のMF伊藤涼太郎（シント＝トロイデン）とFW細谷真大（柏レイソル）の起用を示唆した。30日の実戦形式の練習では両者がスタメン組と思われるほうに入っており、このメンバーを先発で送り出すと見る。

　システムは４－２－３－１で、最終ラインは右から、毎熊晟矢（セレッソ大阪）、藤井陽也（名古屋グランパス）、町田浩樹（ユニオン・サン＝ジロワース）、森下龍矢（名古屋グランパス）。J2からの選出で話題を集めた左SBの三浦颯太（ヴァンフォーレ甲府）は途中投入か。

【PHOTO】2024年元日開催のタイ戦に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介！

　ダブルボランチは、遠藤航（リバプール）と守田英正（スポルティング）がいない中盤で核となる田中碧（デュッセルドルフ）と11月シリーズで上々の代表デビューを果たした佐野海舟（鹿島アントラーズ）。６月シリーズで招集されながら、怪我で離脱した川村拓夢（サンフレッチェ広島）も途中出場でチャンスをもらえそうだ。

　注目の２列目は、右から主軸の伊東純也（スタッド・ドゥ・ランス）、前述した技巧派の伊藤涼、初招集された10月シリーズではコンディション不良でピッチに立てなかった奥抜侃志（ニュルンベルク）。そして、１トップにシリア戦に続いて２戦連発を狙う細谷が入るアタッカー陣だ。

　ともにコンディション不良で前日練習も不参加の上田綺世（フェイエノールト）と浅野拓磨（ボーフム）の両アタッカーは、森保監督が「起用しない」と明言。南野拓実（モナコ）、堂安律（フライブルク）、伊東のトップ起用も考えていると明かしており、ゲームの途中でオプションを試す可能性もある。

　最後に、最も予想が難しかったのがGKだ。試すという意味では前川黛也（ヴィッセル神戸）の起用も考えられるが、アジアカップに向けて、こちらも代表経験の浅い鈴木彩艶（シント＝トロイデン）を先発させると見立てた。

　藤井、伊藤涼、奥抜はピッチに立てば代表デビューとなる。現状でも層が厚い森保ジャパンに新風を送り込めるか。

文●江國 森（サッカーダイジェストWeb編集部）

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