技巧は健在。内田篤人氏もうなった。

　12月17日に中村俊輔の引退試合「SHUNSUKE NAKAMURA FAREWELL MATCH」が開催された。『YOKOHAMA FC FRIENDS』と『J-DREAMS』が対戦し、６－３で後者が勝利。前半と後半でそれぞれのチームでプレーした俊輔は、“FKハット”を含む計６得点と躍動した。

『J-DREAMS』の一員として、後半の途中から出場した内田氏は「幸せだった」としみじみ。名だたるスターが勢ぞろいした“ドリームチーム”でのプレーを心ゆくまで楽しんだ。

「誰に出してもボールをつないでくれる。シンジさん（小野伸二）がいて、ヤットさん（遠藤保仁）がいて、俊さんがいる。凄い。マジで凄いっす。ずっと子どもの時から見ていた人たちだから。見に来られている人も幸せだったと思うし、プレーしている僕も幸せでした」

　偉大な先達と同じピッチに立ち、改めて実感した。

「上手いんだよなぁ、俊さんのキック。マジで。いちいちきれいなんだよなぁ、弾道と球の回転が。凄いなと思った」
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　一方で、感傷的な気分にもなる。

「時代を感じるよね、俊さんが辞めるとか、小野伸二が辞めるとか。１つの時代が終わっていくんだなという感覚がある。寂しいよね」

　ただ、内田氏も含め名手たちがスパイクを脱いでも、たとえば次は指導者として日本サッカーを引っ張っていく。また違った楽しみがある。

　内田氏も「もう俊さんは１年、横浜FCで（コーチを）やられている。俊さんが監督をやっているところとか、見たくないですか？ 見たいですよね」と期待。「いいなぁ。中村俊輔って、いいですよね」と情感たっぷりに、羨望のまなざしを向けた。

取材・文●広島由寛（サッカーダイジェストWeb編集部）

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