「『得点王なんて狙っていない』と言ったら嘘になるね」。
元イングランド代表ストライカーのジェイが3月5日の浦和戦で、後半途中から出場してJ1デビューを果たすと、さっそく決勝ゴールをねじ込み特別な存在感を放った。
開幕前に左足を傷めたため、リハビリに努めてきた。先週末の練習試合のパフォーマンスを見た名波監督は「思ったよりできている」と判断。この日の2節・浦和戦でベンチメンバーの7人に入れた。
試合は相手のミスを突いて太田が先制点を奪ったものの、なかなか前線にボールが収まらず攻撃面では苦戦の展開が続いた。そして69分、アダイウトンに代わってジェイが投入される。
「(CFで先発した)齊藤が動きすぎて疲労も見え出していた。(ジェイには)真ん中でどっしり構えさせて、常にシュートに備えさせようと考えた」(名波監督)という狙いで、ジェイはCFのポジションに入った。
柏木のミドルで1-1の同点に追い付かれたあとの81分、さらに齊藤と代わってスピードスターの松浦がジョーカーとして切られる。浦和の最終ラインの背後にできたスペースを、なかなか攻略できずにいたからだ。
【J1 PHOTO ハイライト】1st ステージ・2節 浦和1-2磐田 名波監督J1初勝利!
すると直後の82分、磐田の狙いどおり、190㌢の大型FWに待望の“一発”が生まれる。
左サイドでボールを持った松浦が、自慢の快足を活かして縦に仕掛けて阿部のマークを振り切る。その松浦のパスを、敵のペナルティエリア内で受けたのが小林だ。小林はフワッとボールを浮かして柏木をかわし、態勢を整えてファーサイドにクロスを放つ。
そこで、名波監督の言葉にもあるように、「どっしりと構えていた」のがジェイだ。J1初挑戦となるが、やはり百戦錬磨の経験を持つ33歳。マークについていた槙野とのポジション争いを制して、身体を前に投げ出し、シュートを無人のゴールにねじ込む。
松浦のスピード、小林の技、そしてジェイの強さ(力強さと勝負強さ)が発揮された、チームの想いが結集された一撃となった。
「ベリーハッピーさ!」
試合後のジェイは開口一番、喜びを口にした。
「力があってボールポゼッションに長ける浦和を相手に、自分にとってJ1最初の試合で、最初のゴールを決められて、本当に幸せだ。浦和のサポーターのほうが人数は多かったけど、スタンドの一角をすべて埋め尽くしてくれたジュビロサポーターの声はずっと聞こえていた。その声援が、僕の決勝ゴールを生んでくれたよ」
怪我の不安はまったくなかったと言う。
「チーム合流からまだ3週間ぐらいだけど、左足の怪我の心配はまったくなかった。もちろんシーズン最初の試合となれば特別な緊張感は持っていたけれどね」
そういった「特別な雰囲気」が、むしろ気持ちを奮い立たせるシチュエーションになった。彼はその瞬間――ゴールチャンス――が必ずや訪れると信じていた。
開幕前に左足を傷めたため、リハビリに努めてきた。先週末の練習試合のパフォーマンスを見た名波監督は「思ったよりできている」と判断。この日の2節・浦和戦でベンチメンバーの7人に入れた。
試合は相手のミスを突いて太田が先制点を奪ったものの、なかなか前線にボールが収まらず攻撃面では苦戦の展開が続いた。そして69分、アダイウトンに代わってジェイが投入される。
「(CFで先発した)齊藤が動きすぎて疲労も見え出していた。(ジェイには)真ん中でどっしり構えさせて、常にシュートに備えさせようと考えた」(名波監督)という狙いで、ジェイはCFのポジションに入った。
柏木のミドルで1-1の同点に追い付かれたあとの81分、さらに齊藤と代わってスピードスターの松浦がジョーカーとして切られる。浦和の最終ラインの背後にできたスペースを、なかなか攻略できずにいたからだ。
【J1 PHOTO ハイライト】1st ステージ・2節 浦和1-2磐田 名波監督J1初勝利!
すると直後の82分、磐田の狙いどおり、190㌢の大型FWに待望の“一発”が生まれる。
左サイドでボールを持った松浦が、自慢の快足を活かして縦に仕掛けて阿部のマークを振り切る。その松浦のパスを、敵のペナルティエリア内で受けたのが小林だ。小林はフワッとボールを浮かして柏木をかわし、態勢を整えてファーサイドにクロスを放つ。
そこで、名波監督の言葉にもあるように、「どっしりと構えていた」のがジェイだ。J1初挑戦となるが、やはり百戦錬磨の経験を持つ33歳。マークについていた槙野とのポジション争いを制して、身体を前に投げ出し、シュートを無人のゴールにねじ込む。
松浦のスピード、小林の技、そしてジェイの強さ(力強さと勝負強さ)が発揮された、チームの想いが結集された一撃となった。
「ベリーハッピーさ!」
試合後のジェイは開口一番、喜びを口にした。
「力があってボールポゼッションに長ける浦和を相手に、自分にとってJ1最初の試合で、最初のゴールを決められて、本当に幸せだ。浦和のサポーターのほうが人数は多かったけど、スタンドの一角をすべて埋め尽くしてくれたジュビロサポーターの声はずっと聞こえていた。その声援が、僕の決勝ゴールを生んでくれたよ」
怪我の不安はまったくなかったと言う。
「チーム合流からまだ3週間ぐらいだけど、左足の怪我の心配はまったくなかった。もちろんシーズン最初の試合となれば特別な緊張感は持っていたけれどね」
そういった「特別な雰囲気」が、むしろ気持ちを奮い立たせるシチュエーションになった。彼はその瞬間――ゴールチャンス――が必ずや訪れると信じていた。