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【J1採点&寸評】神戸×新潟|絶妙な監督采配と切り札の2得点で白熱のシーソーゲームに神戸が蹴りをつける

カテゴリ:Jリーグ

白井邦彦

2016年03月06日

神戸――復帰戦の小川が途中出場で流れを引き戻す。

【警告】神戸=藤田(42分)、村松(54分)、新潟=レオ・シルバ(83分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ペドロ・ジュニオール(神戸)

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【チーム|採点・寸評】
神戸 7
全体的にハードワークを貫き、再逆転に成功。後半途中から小川を投入し、流れを引き戻した采配も的中した。ペドロの2ゴールも圧巻。
 
新潟 4.5
前半に不用意なミスから2失点。1点を返して後半を迎え、一時は逆転にも成功した。だが、ここから守備が崩壊し6失点で敗れた。

【PHOTOハイライト】神戸 6-3 新潟 
 
【神戸|採点・寸評】
GK
18 キム・スンギュ 5.5
前半終了間際にCKから失点も、GKの責任ではない。むしろ1試合を通して安定感のあるセーブを見せた。前半には一発のフィードでチャンスを作るなど個性も発揮。だが、3失点。DF陣との連係に課題。
 
DF
6 高橋峻希 5.5
新潟のコルテースを抑えながら、自らも攻撃に転じてチャンスメイク。前の石津にリズムよくパスを供給し、右サイドの攻撃を作ってみせた。後半もしっかり圧力をかけ続け、今シーズン初勝利に貢献
 
19 岩波拓也
新潟の長身FW指宿をケアしながら新潟の2列目からの攻撃に対応。ラファエル・シルバも何度か抑えた。試合後には3失点に自ら不満をもらしたが、69分には藤田からのFKを頭で折り返してペドロの2点目をお膳立て。
 
39 伊野波雅彦 5.5(HT OUT)
25分のセットプレーで相手選手と接触。前半のみのプレーとなったが、打撲で左足を引きずりながらも献身的な守備を見せた。前半終了間際にセットプレーから新潟の指宿に決められた際はマークを外したものの、全体的には好プレー。
 
3 相馬崇人 6.5
前半から激しいプレスをかけ続け、新潟の伊藤に仕事をさせなかった。また再三に渡って攻撃参加し、ラッキーな部分もあるが2ゴールをマーク。特に2点目のカットインからのシュートは相馬らしさが出たゴール。
 
MF
33 村松大輔 6.5
アンカーに入り、新潟がタテパスを入れた時の受け手をことごとく潰すなど活躍。レオ・シルバ、R・シルバの突破にも粘り強く食らいついた。村松が局面で勝つことで藤田や前田を前へ押し上げられた。
 
32 前田凌佑 5.5(57分OUT)
アンカーに村松を置き、少し前の位置でプレー。積極的にプレスをかけ、ボールを奪ってからショートカウンターを仕掛けてリズムを作った。57分には推進力アップのために小川と交代したが、及第点の活躍だった。
 
14 藤田直之 6
なかなか攻撃のスイッチを入れられなかった前節とは違い、積極的に前線へタテパスを供給。自らもパスをさばきながら攻め上がるなど本来の輝きを見せた。69分にはFKから見事なキックで岩波のアシストを演出した。
 
FW
9 石津大介 6.5(62分OUT)
9分に相手DFからボールを奪い、ドリブルで持ち込んで今シーズンのチーム初得点を決めた。前半の入りが良かった新潟の出端をくじく一発は、その後の試合を有利に運ぶために大きく役立った。
 
11 レアンドロ 6.5
終始アグレッシブにプレスをかけ続けた。神戸の守備がハマったのはレアンドロのハードワークが大きい。67分には小川のシュートのこぼれ球を押し込んで同点弾。ゴールゲッターの嗅覚はさすが。
 
19 渡邉千真 6
得点こそないものの、献身的なプレーで勝利に大きく貢献した。特にチームの2点目となる相馬のループシュートは、渡邉がしつこく新潟のGKを追いかけたことで生まれた。攻撃の起点としても及第点と言える。
 
交代出場
DF
8 高橋翔平 5.5(HT IN)
伊野波の負傷によって後半から出場。点の取り合いという難しい展開のなかで、途中出場ながら冷静に対処した。後半の2失点の場面は残念な部分もあるが、それ以降はうまく新潟の攻撃を封じ込めてみせた。
 
MF
13 小川慶治朗 6.5(57分IN)
レアンドロの同点弾をお膳立てするなど途中出場で大活躍。特に復帰戦にもかかわらず、途中出場で完全にゲームの流れを引き戻した点は大きい。執拗なプレスで新潟のL・シルバの攻撃参加を封じてみせた。
 
FW
7 ペドロ・ジュニオール 7(62分IN)
2ゴール・1アシストの大活躍。あえてスタメンから外して試合の流れを見てから投入するネルシーニョ監督の采配も的中した。特に相馬の2点目を引き出したスルーパスは冷静に試合に入れていた証拠だろう。
 
監督
ネルシーニョ 6.5
開幕戦で選手たちに戦う姿勢が足りないと話していた指揮官。この1週間で見事にチームを立て直し、大量得点で今シーズン初勝利へ導いた。特に後半の小川投入のタイミングが見事。試合の流れを引き戻した。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。

※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。

※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
 

2得点・1アシストの活躍でチームを逆転勝利に導いたP・ジュニオール。持ち前の決定力が爆発した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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