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「ずっと苦手意識を持っていた」神村学園MF名和田我空が抱く危機感。相手の懐に入れなければ――「この先、僕の成長はない」

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2023年12月10日

自分の弱点をまざまざと知ることに

独力でいかに奪い切るか。名和田は自身の弱点から目を背けず、課題克服に取り組んでいる。写真:安藤隆人

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 U-17ワールドカップを戦ったU-17日本代表の“心臓”が、世界を経験して新たな課題に前向きに取り組んでいる。

 神村学園のエースナンバー14を背負う2年生MF名和田我空は、正確無比なキック、両足を巧みに使った滑らかなボールタッチとボディシェイプ、そしてバランス感覚を駆使した攻撃面でのエレガントさが際立つ選手であるが、彼は今、守備面でのレベルアップに意識を傾けている。

「奪われない持ち方はずっと考えていましたし、取り組んできていましたが、U-17ワールドカップで感じたのは、自分がいざボールを奪うという立場になった時に、なかなか奪えないところがあった。そこはずっと苦手意識を持っていたのですが、そのままでは上で通用しなくなると大きな危機感を持ちました」

 ポーランド、アルゼンチン、セネガル、スペインという世界の強国と戦い、攻撃の時間よりも守備の時間が長かった。そのなかでブロックを敷いて弾くという守備だけではなく、前線から積極的にボールを奪いに行く守備をしないと、ますますマイボールの時間が短くなり、攻撃を仕掛けられなくなるという現実に直面した。
 
 もちろん、日本でも前線からの守備は口すっぱく言われている。だが、それはコースを限定することだったり、相手にプレッシャーをかけて自由を制限したりと、どちらかというと「ミス待ち」、「自分以外のところでボールを奪う」など、ある意味、他人任せの守備になってしまっている危険性をはらんでいる。

 一番良いのは、後ろであろうが、前線であろうが、その選手が個人でボールを奪い取ること。名和田自身もU-17W杯でそれを実践しようとしたが、相手の懐に入れない自分がいた。

「やっぱり海外の選手は一歩が大きいですし、その一歩を出した瞬間の当たりが強かった」と語るように、当たり負けしたり、相手の一歩に対して対応できなかったりと、自分の弱点をまざまざと知ることになった。

「自分は全体的にステップが遅いなと感じて、遅いからこそボールが奪えないと思いました。ステップを素早くして、相手がボールを持った瞬間に相手とボールの間に身体をねじ込んで、相手のバランスを崩してボールを奪えるようにならないと、この先、僕の成長はないと思いました」

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