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浦和レッズユースはいかにしてプリンスリーグ関東で復活を遂げたのか。苦難の中で研磨された「鉄壁守備」と「選手の主体性」【高円宮杯】

カテゴリ:高校・ユース・その他

河野 正

2023年12月04日

今週末、運命のプレミアリーグ参入戦に臨む!

今季のプリンス関東1部を2位で終えた浦和ユース。18試合で19失点はリーグ最少だ。写真;河野正

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 高円宮杯JFA U-18プリンスリーグ関東1部は12月3日、各地で最終節の5試合が行なわれた。前節2位以内を確定させて来季のプレミアリーグ昇格を懸けたプレーオフ(12月8、10日・広島市)進出を決めている浦和レッズユースは、健大高崎高を1-0で下し11勝5分2敗、勝点38の2位でリーグ戦が終了。鹿島アントラーズユースが勝点41で優勝した。

 浦和は前半2分、大怪我から復帰して3試合目のMF阿部水帆(3年)の右クロスをFW会田光希(2年)が蹴り込んで早々と先手を取る。その後は攻守が目まぐるしく入れ替わる一進一退の試合展開が続き、前半を1-0で折り返した。

 後半も同じような内容で推移。浦和はFW清水星竜(3年)と会田が両外から敵陣に進出して健大高崎高の守備を切り裂こうとしたが、最終パスの精度に欠けるなどして多くのビッグチャンスは作れなかった。終盤はむしろピンチの連続。23分にCB阿部慎太朗(2年)が決定的なシュートを間一髪の場面で跳ね返せば、30分と37分にはいずれも2年生GK吉澤匠真の好守で事なきを得た。交代枠を使い切った後に会田が負傷したが、残り6分を10人が粘り強く忠実な守備で耐え、虎の子の1点を守り切った。

 4年間コーチを務め、今季から指揮を執る萩村滋則監督は「優勝できなかったことは悔しいし、反省しないといけないが、苦しい状況に見舞われながらも1年間辛抱強く戦ってくれた。80~90点はつけたい」と穏やかな表情でイレブンを称賛した。
 
 昨季のやり方を大きく方向転換せず、ベースを継続したチーム作りを進めてきた。その中でも指揮官は「長いボールは去年より増え、相手の嫌がる戦い方もできましたが、もっとできたという思いもありますね」と、やはり勝点3差で優勝を逃したことが悔しそうだ。

 昨季は2013年以来2度目のプリンスリーグに降格。1年でのプレミアリーグ復帰を目ざしたが、7勝2分9敗の6位と低迷し、初優勝した昌平高に勝点18もの大差をつけられる不振だった。

 それが一転。シーズンを通じて安定した戦いを堅持できたのは、個と組織の高い守備意識が背景にあったからだ。昨季は18試合で27あった失点が、今季はリーグ最少の19に減った。守備ラインをまとめる主将のDF青柳仰(3年)は、「もちろん守備ラインとGKは身体を張って防御しましたが、前線からのプレスなどチーム全体で守った成果だと思う」と胸を張った。
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