当初は一緒に中盤を構成する新しい相棒となるはずだった。現在は、自身のポジションを狙う競争相手になっている。だが、ルイス・アルベルトは鎌田大地を評価しているようだ。

　マウリツィオ・サッリ監督率いるラツィオは今季、チームの大黒柱だったセルゲイ・ミリンコビッチ＝サビッチが退団。これを受け、ルイス・アルベルトはリーダー役として中盤を司っている。

　クラブが新たに中盤に加えたのは、鎌田、マテオ・ゲンドゥジ、ニコロ・ロベッラ。開幕当初は鎌田がルイス・アルベルトと左右のインサイドハーフを務め、高い技術力を持つ両者のコンビネーションに期待が寄せられた。

　しかし、鎌田が先発した４試合でチームは３敗と苦戦。サッリは「戦術的バランス」を理由にゲンドゥジとロベッラをスタメン起用するようになった。鎌田はリーグ戦でここ８試合ベンチスタート。途中出場する際は、ルイス・アルベルトの代役を務めることが増えている。

　指揮官は鎌田、ルイス・アルベルト、ロベッラの３人を並べることは「バランス」から不可能としている。鎌田自身も、ルイス・アルベルトとポジションを競うことになったと見ているようだ。

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　そのルイス・アルベルトは、鎌田をどう思っているのか。ラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、スペイン人テクニシャンは『Lazio Style Radio』で、新戦力全般の話として「全員が一緒にプレーできる」と話した。

「イタリアはより戦術的で、おそらく欧州と比べて違いとなる。でも、彼（鎌田）はとてもインテリジェントだ。僕は好きだよ。スペースを突くし、技術も優れている。でも、ゲンドゥジのようにより先に適応している選手もいれば、一部の選手には時間が必要なんだ。僕らは強い選手たちを獲得した。素晴らしい気質のロベッラのようにね」

　ルイス・アルベルトは中盤の新戦力３人とも評価しているようだ。サッリは彼らをうまく生かせる最適解を見つけられるだろうか。

　だがまずは、ルイス・アルベルトが出場停止の25日次節サレルニターナ戦に鎌田が先発出場できるか、そしてその場合はどのようなパフォーマンスを見せられるのかに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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