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日本代表のシリア戦スタメンは“ほぼ”明らかに。ただ、ひとつだけ「謎のポジション」がある

カテゴリ:日本代表

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2023年11月19日

得意とするのは相馬のみ

このミャンマー戦から先発を大幅に入れ替えるのは確実だ。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本代表の森保一監督は、11月16日にパナソニックスタジアム吹田で行なわれた2026年北中米ワールドカップ・アジア2次予選初戦のミャンマー戦(5ー0)で、多くの主力を先発メンバーから外した。21日に中立地サウジアラビアで開催されるシリア戦に向けて温存したのは、想像に難くない。

 これで、シリア戦のスタメンはほぼ予想できる。システムは攻撃時に4-1-4-1にもなる可変型の4-2-3-1。GKは鈴木彩艶(シント=トロイデン)の可能性もあるが、公式戦だと考えると、ミャンマー戦に続いて大迫敬介を起用する可能性が高いと見る。

 最終ラインは、右から菅原由勢(AZ)、ミャンマー戦で前半のみで退いた谷口彰悟(アル・ラーヤン)、その試合でベンチ外となったものの全体練習に復帰している冨安健洋(アーセナル)、そして伊藤洋輝(シュツットガルト)だ。

 ダブルボランチはキャプテンの遠藤航(リバプール)とミャンマー戦で途中出場した守田英正(スポルティング)、2列目は右サイドハーフに伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)、トップ下に久保建英(レアル・ソシエダ)。ここまでは堅い。問題は左サイドハーフだ。
 
 三笘薫と前田大然が怪我で辞退、中村敬斗と旗手怜央が故障で選外となったこのポジションを得意とするのは、ミャンマー戦で起用された相馬勇紀(カーザ・ピア)のみ。ただそのゲームでフル出場し、しかも何度も仕掛けていたため、疲労度は相当高いと見る。

 森保監督はミャンマー戦の前日会見で、相馬以外の左サイドの候補として、「カタール(W杯)までであれば拓実もやっているし、直近の10月の活動では拓磨にもプレーしてもらった」と、南野拓実(モナコ)と浅野拓磨(ボーフム)の名前を挙げた。

 最も可能性が高いのは、ミャンマー戦で2シャドーの左で先発し、67分に交代した前者の先発か。クラブでのパフォーマンスを見ても、サイドでの起用は得策とはいえないが、自由に動き回る久保と頻繁にポジションチェンジをする形なら、相手がブロックを作ったスペースでない状態でも仕事ができる能力を活かせるのではないか。

 浅野を配する手もあるが、この快足アタッカーは1トップに置く確率のほうが高い。もし左サイドなら、最前線はミャンマー相手にハットトリックを達成した上田綺世(67分に交代)を再びスタメンで送り出すプランとなる。
【動画】上田綺世のハットトリック達成弾
 3つ目の策としては、相馬の連続スタメンだが、もし初めからそのつもりであれば、ミャンマー戦でGKを交換させるより、相馬の交代を優先させたはず。可能性としては高くないだろう。

 ただ森保監督は、これまでも予測不能な大胆な策を打ってきた過去がある。左サイドに誰を起用するのか、注目だ。

文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

【PHOTO】日本代表のミャンマー戦出場16選手&監督の採点・寸評。2人に7点台の高評価。MOMはハットトリックのFW
 
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