期待が大きかっただけに、不満の声も高まっている。

　ミランは10月25日に行われたチャンピオンズリーグのグループステージ第３節で、パリ・サンジェルマンに０－３で敗れた。ステーファノ・ピオーリ監督率いるチームは、３試合白星なしでF組最下位に転落だ。

　特に攻撃陣は、３試合を消化して得点なしという状況。現在は公式戦４試合で１ゴールと得点不足に苦しんでいる。その責任を問われて批判されているひとりが、エースのラファエウ・レオンだ。

　クラブとの契約を2028年まで延長したレオンは今季、背番号を伝統の10番に変更した。兄貴分だったズラタン・イブラヒモビッチが引退し、新たにミランの背負っていく存在として、さらなる飛躍が期待されていた。

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　しかし、セリエAでは９月に３試合連続ゴールを決めたほか、２試合で計４アシストを記録しているものの、「絶対的エース」にふさわしい活躍を見せていないとの声は少なくない。精彩を欠くパフォーマンスへの批判が強まっている。

『Corriere dello Sport』紙によると、パリSG戦の中継に出演していた元イタリア代表のファビオ・カンナバーロも、この日のレオンに苦言を呈した。

カンナバーロは「レオンは無責任なプレーをしている。私は好きじゃない。自分が飛躍しなければいけないことを理解すべきだ。もっと責任を負わなければならない」と話している。

「チームが彼を必要としていることを理解しなければならない。ミランで最も決定的な選手で、試合に勝たせる選手だからだ。チームメイトたちも変えられるはずだよ。チームにいい加減な選手がいたら、分からせなければいけないからだ。『オレたちはお前のために走っているんだから、決定的じゃなきゃダメだ』とね」

オリビエ・ジルーもリーグ第３節を最後にゴールがなく、批判を浴びつつある。だが、37歳になったベテランは厳しい日程の中で奮闘を続けているだけに、10番を纏う24歳の責任を問う声のほうが大きいのも確かだ。

　レオンはこの苦境を乗り越え、ミランを再び飛躍させられるのか。次戦は29日、セリエA第10節で王者ナポリと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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