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【岩本輝雄のオタクも納得!】古巣への期待と不安――“もう一押し”がなければ中位止まりだ

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2016年02月13日

クロスの正確さや大胆な飛び出しが表現できれば…。

2トップでも2列目でもプレーできる奥埜は、チャンスメーカーとして機能していた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 Jリーグの開幕を前に、気になるチームの仕上がり具合が知りたくて、各チームがキャンプを張る九州に足を運んだ。2月12日には、僕の古巣でもある仙台のトレーニングマッチを取材した。
 
 甲府との一戦は45分を4本こなし、3本目と4本目にそれぞれ失点してトータル0-2で敗れた。でも内容はそこまで悪くなかったと思う。
 
 今季の仙台は、ドイツのボルシアMGを参考にしているようで、サイドからの速い攻撃に主眼を置き、その狙いは見てとることができた。最初は甲府が引いて守っていただけに、両SBがなるべく高い位置を取るようにして相手を押し込むことができていた。
 
 ゴールチャンスも少なくなかった。それでもノーゴールに終わった要因は、フィニッシュワークのクオリティが足りなかったから。とりわけ、クロス精度の低さが気になった。また、2ボランチはテンポ良くボールを捌いていた反面、ほとんど前に出て行かなかったから、敵陣のバイタルエリア付近では人数が足りていなかった。
 
 無暗に上がらず後方でスタンバイしていたのは、SBが高い位置取りをしていることと無関係ではないと思う。とはいえ、ボランチのどちらか一枚がゴール前に飛び込むようなプレーが出てくれば、もっと相手に脅威を与えられるのではないか。
 
 カウンターへのリスクマネジメントと考えれば、戦術的には間違っていない。ただ、横や後ろにボールを動かすだけでは怖さがなく、甲府も仙台のリズムに慣れてくると、仙台はボランチのところで横パスをかっさらわれてピンチを招く場面もあった。
 
 戦術的な方向性は固まっているし、チーム内の統一も取れているように思う。そのうえでもう一押し、クロスの正確さや形に捉われない大胆な飛び出しが表現できてくれば、手強いチームになるように感じた。
 
 正直、今のままでは、大崩れはしないにせよ、良くて中位止まり。もちろん、ピークはもう少し先だろうし、選手たちにはキャンプの疲れがあったのかもしれない。それでも、迫力不足が否めなかった。
 
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