調子の上がらない「M&M」
ウインターブレイク明けの2試合で、前半戦の躍進の立役者だったユヌス・マッリと武藤嘉紀のコンビは、さしたる活躍を果たせなかった。論理的な成り行きなのか、それとも単にコンディションの問題なのか。
この冬、チャンスメーカーのマッリにはドルトムントから高額のオファーが届いていた。もし移籍していたら年俸は現在のおよそ3倍となり、マインツには1300~1400万ユーロ(約18億2000万~19億6000万円)の大金が転がり込んでいた。そのほかにもトッテナムが獲得に本腰を入れ、ドルトムントを凌ぐサラリーを用意していたという。
それでもマッリはイングランド行きを拒否し、恩師トーマス・トゥヘルが率いるドルトムントへの移籍を望んだ。この時期の放出にストップをかけたのが、ゼネラルマネジャー(GM)のクリスティアン・ハイデル。話し合いの結果、とりあえずは今シーズン終了まで残留することが決まり、違約金は950万ユーロ(約13億3000万円)に設定された。
武藤の場合はもっと早い、前半戦が終わってすぐのタイミングで、クラブ側は移籍禁止のスタンスを明確にした。この冬での獲得に2000~2500万ユーロ(約28億~35億円)を費やす用意があったイングランドのクラブは3つ。前半戦で7得点を挙げ、マインツ・サポーターのお気に入りのひとりとなった武藤に、イングランド行きの願いがあったかどうかは定かでない。オファーの額が額なだけに、マインツの首脳陣もさすがに放出について多少は考えただろうが、真剣に議論するマターではなかった。
このクラブは堅実な育成型クラブであって、瞬間湯沸かし器ではない。昨夏の移籍市場での選手の売買で3500万ユーロ(約49億円)の利益を得ており、財政的には安定している。加えて、前半戦で稼いだ勝点26に、マルティン・シュミット監督もハイデルGMも満足していないと言われる。2010-11シーズン、同じく前半戦で勝点26を挙げたフランクフルトが、結果的に降格の憂き目に遭った。これはマインツにとってのひとつの警鐘で、安閑とはしていられないのだ。
この冬、チャンスメーカーのマッリにはドルトムントから高額のオファーが届いていた。もし移籍していたら年俸は現在のおよそ3倍となり、マインツには1300~1400万ユーロ(約18億2000万~19億6000万円)の大金が転がり込んでいた。そのほかにもトッテナムが獲得に本腰を入れ、ドルトムントを凌ぐサラリーを用意していたという。
それでもマッリはイングランド行きを拒否し、恩師トーマス・トゥヘルが率いるドルトムントへの移籍を望んだ。この時期の放出にストップをかけたのが、ゼネラルマネジャー(GM)のクリスティアン・ハイデル。話し合いの結果、とりあえずは今シーズン終了まで残留することが決まり、違約金は950万ユーロ(約13億3000万円)に設定された。
武藤の場合はもっと早い、前半戦が終わってすぐのタイミングで、クラブ側は移籍禁止のスタンスを明確にした。この冬での獲得に2000~2500万ユーロ(約28億~35億円)を費やす用意があったイングランドのクラブは3つ。前半戦で7得点を挙げ、マインツ・サポーターのお気に入りのひとりとなった武藤に、イングランド行きの願いがあったかどうかは定かでない。オファーの額が額なだけに、マインツの首脳陣もさすがに放出について多少は考えただろうが、真剣に議論するマターではなかった。
このクラブは堅実な育成型クラブであって、瞬間湯沸かし器ではない。昨夏の移籍市場での選手の売買で3500万ユーロ(約49億円)の利益を得ており、財政的には安定している。加えて、前半戦で稼いだ勝点26に、マルティン・シュミット監督もハイデルGMも満足していないと言われる。2010-11シーズン、同じく前半戦で勝点26を挙げたフランクフルトが、結果的に降格の憂き目に遭った。これはマインツにとってのひとつの警鐘で、安閑とはしていられないのだ。