シリアスな局面でのスクランブル出場となった。

　現地８月19日、プレミアリーグ第２節でリバプールとボーンマスが対戦。ホームのリバプールは新加入のアレクシス・マカリステルが一発退場となって数的不利を余儀なくされたが、しっかり３－１で勝利を収めた。
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　試合前日にシュツットガルト（ドイツ）からの完全移籍が正式発表されたばかりの遠藤航も、さっそくベンチ入り。当初は出場の予定はなかったようだが、マクアリステルの退場によって緊急デビューを余儀なくされた。62分から颯爽と本拠地アンフィールドのピッチに登場。４－４－１システムで中盤センターを託され、タメを作ったり身体を張った守備を披露したりと、そつなく持ち味を示した。

　英紙『Daily Mail』は「ユルゲン・クロップの新たな中盤の“怪物”が10人のレッズを３ポイント奪取に導いた」と評価。遠藤がブンデスリーガでデュエルキングであった事実や突出したスタッツなどを紹介しつつ、「まったく理に適った補強であり、クロップがもっとも必要する人材だ」と称えた。

　リバプールは中盤センターの重鎮であったジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョが相次いで退団。代役に狙いを定めたモイセス・カイセドとロメオ・ラビアが立て続けにチェルシー入団を選択し、そこから遠藤に白羽の矢を立てた経緯がある。英国での知名度の低さもあって、現地メディアやファンの間ではその実力に懐疑的な意見が沸き上がったが、ボーンマス戦の28分間で鎮静化するだろうと同紙は見ている。
 

「エンドウはカイセドやラビアのように派手ではなく、（今夏加入の）マクアリステルやソボスライ・ドミニクのような興奮は運ばないかもしれない。だが、クロップが“ピッチ上では怪物だ”と評する男がすでに指揮官の厚い信頼を得ていることは、ボーンマス戦での内容を見ても明らか。怪我の耐性が素晴らしく、右サイドバックやセンターバックもこなせる汎用性も魅力だろう。マクアリステルは３試合の出場停止を食らった。早くも手薄なリバプールの中盤にあって、エンドウの重要性がクローズアップされるに違いない」

　次節（８月27日）は敵地でのニューカッスル戦だ。この１週間でさらに戦術理解を高めて、スタメンを飾るのか。日本代表キャプテンへの注目度が俄然、高まっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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