【リオ五輪予選】北朝鮮にリベンジを果たすも…南野拓実が抱えた“シコリ”

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2016年01月14日

チームのために走るも62分に交代に。

北朝鮮戦では、昨年のU-19アジア選手権での借りを返した。しかし、南野自身のパフォーマンスは、本人も納得のいくものではなかった。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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「勝つことがすべてだったので結果を残せて良かったです」
 
 初戦の北朝鮮戦を終え、南野は固い表情を崩さずに語った。南野にとって北朝鮮はU-16アジア選手権、U-19アジア選手権で敗れた因縁の相手。特に一昨年のU-19アジア選手権ではPK戦までもつれ込んだ一戦で自らがシュートを外して敗戦するなど、リベンジを果たしたいライバルであった。
 
 結果的にはチームとして勝利を掴み、リベンジは成功したと言えよう。しかし、個人的なパフォーマンスから考えれば……、心の内に“シコリ”は残った。
 
「個人的には満足していない。今日の課題を次につなげたい」
 
 4-4-2の右MFで先発した南野は以前から宣言していた通りに“チームのため”によく走った。積極的に前線から相手にプレスをかけ、低い位置まで下がってボールを奪う。自らが囮になって右SBの室屋のオーバーラップも促した。
 
 しかし、魅力であるスピードに乗ったドリブル突破や、ザルツブルグで磨いたシュート技術は鳴りを潜めたままだった。そして62分には早々に交代でピッチを後にする。
 
「良い形でシュートまではいけなかった。もう少し低い位置で受けながら、ボールを回そうとしても良かった」と反省する。
 
 それでも目は先を向いている。
 
「勝てたことがすべて。次につながる。ただ、まだ(グループリーグの)突破も決まっていないし、今日の問題点を改善して次もしっかり勝ち、前に進みたい」
 
 ややスッキリしないリベンジとなったが、まずはチームが五輪へ出場することが第一優先だと強調する。
 
 今年ニュージーランドで開催されたU-20ワールドカップへの出場は叶わなかった。日本は3大会連続で出場を逃していただけに、悔しさもいっそう募ったはずだ。だからこそ五輪という大舞台への想いは強いのだろう。
 
 チームのために走りながら、個人として結果を残す作業は想像以上に難しいのかもしれない。しかし、これまでも自らの才能を見せつけてきた南野であれば、器用にこなせるはずだ。北朝鮮戦で抱えた“シコリ”を乗り越えた先には大きな成果が待っている。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 

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