【連載】ミラン番記者の現地発・本田圭佑「“男気”と“可能性”を示した本田の2016年はどうなる!?」

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2015年12月23日

攻守両面で指揮官を満足させたフロジノーネ戦の本田のプレー。

効果的なプレーが多く見られたフロジノーネ戦での本田。ネガティブに彩られた今シーズンここまでとのコントラストが、掌返しとも言えるほどの評価を周囲から引き出した!? (C) Getty Images

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 サッカーの魅力のひとつ、それは不可能を可能に変えてしまうところだ。
 
 もうほとんど決定的で、覆ようのない事柄でも、一瞬にして状況が一変してしまう。ありえないことが起こってしまうのだ。
 
 それがクリスマスの時期であったなら尚更ファンタジックである。だから今年最後のこのコラムに、私はこんなタイトルをつけたいと思う。
 
「クリスマスの奇跡」と――。
 
 たったの90分で、本田はここまでのシーズンの評価をがらりと変えてしまった。今後これが続くかどうかはまだ分からないが、それでもとにかく約3か月間の、つまり今シーズンに入ってからのネガティブの鎖を立ち切ったことは確かなようだ。

【本田】ガゼッタ紙の各試合評価で振り返る今シーズン前半戦
 
 ミランはこの日曜日、セリエAに昇格したばかりのフロジノーネと対戦。ミハイロビッチ監督は中盤の右サイドとして、本田をスタメンとして久々に――本田が最後にキックオフからプレーしたのは9月22日のことだ――起用した。
 
 その理由は、ひとつには純粋にテクニカルな選択から(最近のチェルチは本当に低調)、もうひとつは戦術的な必要性に駆られてのことである(ニアングは中盤で使うよりも攻撃要員として使う方が有効)。
 
 本田は、今回こそチャンスを逃さなかった。効果的なプレーと自己犠牲の精神を見せ、ミハイロビッチの期待に応えたのである。
 
 特に印象的だったのは、アバーテのゴールに繋がった見事なアシストだ。アバーテがどこにいるのか完璧に分かっているような正確なノールックパスで、昨年の秋を思い出すようなプレーだった。
 
 皆さんは覚えているだろうか? 昨シーズン、開幕から数試合のアバーテ-本田の右サイドの連携プレーは最高だった。
 
 本田はこの試合で、少なくとも5回の“アシスト”をし、それに加えて自らを犠牲にするような守備もした。4-4-2の中盤サイドは4-3-3のウイング(サイドアタッカー)に比べ、より多く守備を求められるが、本田の仕事ぶりにはミハイロビッチも満足がいったようである。
 
 ほんの数日前、彼が本田に関して発したコメントは、「彼がサムライかニンジャなのか見極めてやろう」という冗談めかしたものだったが、今では、今後も本田に期待をかけるというような発言をしている。
 
「本田はミランにとって重要な選手であると、私は常々言ってきた。今日のようなプレーをすれば、彼は毎試合出場できるだろう」
 
 またガッリアーニ副会長は、こんな約束ともとれる言葉を漏らした。
 
「本田は素晴らしい働きをした。彼は重要な選手で、これからまだまだ調子を上げ、我々を満足させてくれるだろう。繰り返すが、彼はミランから出て行きたくはないと、常々言っている」

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