首位攻防の青森山田戦では得点こそなかったものの抜群の存在感。

来季のトップチーム昇格が内定している鹿島ユースの垣田。現在12ゴールでEASTの得点ランキング2位につけている。写真:安藤隆人

最終節を前に首位に浮上した鹿島ユース。青森山田との首位攻防戦を1-0で勝負強くモノにした。写真:安藤隆人
熾烈なデッドヒートは最終節までもつれ込むこととなった――。首位の青森山田を勝点差2の2位で追いかけていた鹿島ユースが11月29日に、ホームでその青森山田を迎えた大一番だった。負ければ、目の前で優勝を決められてしまう。引き分けても、勝点差は変わらず、最終節で他力本願の状態になってしまう。鹿島の選手たちはこの一戦に懸けていた。
そして、結果としては一番欲しかったものを手に入れることができた。
立ち上がりから攻勢に出た鹿島は、硬さが見える青森山田を押し込むと、トップ下に入ったMF西本卓申のドリブル突破がファウルを誘いPKを獲得。これをMF平戸太貴が冷静に決めて、先制に成功する。
ここから青森山田が湘南入団内定のMF神谷優太を中心とした猛攻を見せるが、鹿島はU-18日本代表のCB町田浩樹を軸に、最後まで集中力を切らすこと無く耐え切り1-0の勝利。最終節を前に首位に立った。
この試合、ひと際存在感を放ったのが、1トップの垣田裕暉だった。平戸、町田、MF田中稔也とともに、来季のトップ昇格が内定しているエースは、187センチの長身に加え、屈強なフィジカルと瞬間的なスピードを駆使し、最後まで青森山田に脅威を与え続けた。
「僕の仕事はボールを収めることだけじゃない。どうしてもボールを受ける時、相手のCB2枚が来るので、1対2の状況になる。でもそこで僕が勝つことができれば、チームは数的優位に立てる。まずはシュートまで行けるかを考えて、行けなければキープをしたり、周りを使うように意識しています」
青森山田には仙台入団内定の常田克人と、近藤瑛佑という高校トップクラスのCBコンビがいる。高さと強さを誇るふたりに対し、彼は真っ向から勝負を挑んだ。
前線でドンと構えるのではなく、常に動きながら相手DFを牽制し、足下のボールだけでなく、裏に抜けるボールも要求する。そしてボールを受けたら縦への推進力を見せて、最終ラインを押し下げたり、守備のバランスを崩していく。
垣田の圧倒的なパワーに完全に青森山田が面食らったことで、トップ下で動き回る西本の突破が活かされ先制点につながった。そして44分には、ドリブルでDF2人を引き連れながら20メートルの距離を運んで強烈シュート。これはDFのブロックに阻まれたが、この突破も青森山田の守備陣に強烈なインパクトを与えた。
そして、結果としては一番欲しかったものを手に入れることができた。
立ち上がりから攻勢に出た鹿島は、硬さが見える青森山田を押し込むと、トップ下に入ったMF西本卓申のドリブル突破がファウルを誘いPKを獲得。これをMF平戸太貴が冷静に決めて、先制に成功する。
ここから青森山田が湘南入団内定のMF神谷優太を中心とした猛攻を見せるが、鹿島はU-18日本代表のCB町田浩樹を軸に、最後まで集中力を切らすこと無く耐え切り1-0の勝利。最終節を前に首位に立った。
この試合、ひと際存在感を放ったのが、1トップの垣田裕暉だった。平戸、町田、MF田中稔也とともに、来季のトップ昇格が内定しているエースは、187センチの長身に加え、屈強なフィジカルと瞬間的なスピードを駆使し、最後まで青森山田に脅威を与え続けた。
「僕の仕事はボールを収めることだけじゃない。どうしてもボールを受ける時、相手のCB2枚が来るので、1対2の状況になる。でもそこで僕が勝つことができれば、チームは数的優位に立てる。まずはシュートまで行けるかを考えて、行けなければキープをしたり、周りを使うように意識しています」
青森山田には仙台入団内定の常田克人と、近藤瑛佑という高校トップクラスのCBコンビがいる。高さと強さを誇るふたりに対し、彼は真っ向から勝負を挑んだ。
前線でドンと構えるのではなく、常に動きながら相手DFを牽制し、足下のボールだけでなく、裏に抜けるボールも要求する。そしてボールを受けたら縦への推進力を見せて、最終ラインを押し下げたり、守備のバランスを崩していく。
垣田の圧倒的なパワーに完全に青森山田が面食らったことで、トップ下で動き回る西本の突破が活かされ先制点につながった。そして44分には、ドリブルでDF2人を引き連れながら20メートルの距離を運んで強烈シュート。これはDFのブロックに阻まれたが、この突破も青森山田の守備陣に強烈なインパクトを与えた。