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わずか7失点…なぜ攻撃サッカーのバルサが欧州屈指の堅牢を築けたのか。番記者の見解は?【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2023年02月14日

テア・シュテーゲンのセーブ率は欧州ナンバーワン

CBのクリステンセン(左)を中心としたバルサの守備は際立っている。(C)Getty Images

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 バルセロナの守備陣が欧州屈指の数字を叩き出している。

 ラ・リーガ第20節を終えた時点で15度のクリーンシートを達成。これは21試合で12度のニューカッスル、20試合で12度のユベントスを上回る。失点数も20試合で7失点はニューカッスルの21試合12失点、ナポリの21試合15失点よりも少ない。さらに1試合あたりの失点数0.35も、ニューカッスルの0.57、ナポリの0.71でバルサに軍配が上がる。個人に目を向けても、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンのセーブ率84.09は、チェルシーのケパ・アリサバラガの83.33%を抑えて欧州ナンバーワンだ。

 そんなバルサの守備の特徴を示す重要な指標が一つある。それは相手ゴールまでのラスト40メートルにおけるボール回収数で、199回は欧州全体で6位に相当する。トップ5は、アスレティック・ビルバオ(214回)、リヨン(235回)、マンチェスター・シティ、バイエルンといったチームだ。前線からの守備を徹底している裏返しで、このアグレッシブな姿勢が自陣ペナルティエリアにおける堅固さを高めるとともに、被シュート数を少なくしている。

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 この安定した守備を支えるのが選手個々の頑張りだ。テア・シュテーゲンが開幕から好調を維持すれば、ジュル・クンデ、ロナルド・アラウホ、アンドレアス・クリステンセンがハイパフォーマンスを披露。アラウホがリーダーシップに磨きをかけている中、嬉しい驚きをもたらしているのが何でもそつなくこなすクリステンセンと、本職ではない右サイドバックでも意欲的にプレーしているクンデだ。

 右サイドバックは「(セサル)アスピリクエタの獲得にも動いていたことを思い出すべきかもしれない」とクラブ内で指摘する声が上がるように長年バルサにとってデリケートなポジションだったが、クンデの活躍がその不安を解消している。

 左サイドバックのアレハンドロ・バルデの台頭も見逃せない。セビージャ戦で1ゴール・1アシストの活躍を見せたジョルディ・アルバとの特徴の違いが、戦い方に幅をもたらしている。

 また各選手の役割が明確になり、ゲームコントロール力が高まったことも、守備安定の大きな要因だ。攻撃に流動性が生まれ、過去4試合でもコパ・デル・レイのレアル・ソシエダ戦(1-0)、ラ・リーガのベティス(2-1)戦とセビージャ戦(3-0)でそのクオリティの高さを見せた。
 

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