背番号「22」に込めたベリンガムの思い
胸のすくような大番狂わせは、ワールドカップの醍醐味のひとつ。カタール大会で演じた日本代表の痛快なアップセットの連続は、イングランドの人々も虜にした。
なんといっても、仇敵ドイツに痛撃を加えてグループリーグ敗退に追い込んだからね。もうひとつの贔屓チームとして、多くのファンが熱い声援を送った。ブライトンの三笘薫にアーセナルの冨安健洋、リバプールにいた南野拓実、サウサンプトンで活躍した吉田麻也、それからセルティックの前田大然と、こっちでもお馴染みの選手が多く、その点でも日本代表にシンパシーを覚えたようだ。
カタールで何度も試合をした経験があるその"地の利"も、日本にはあったんだろう。とにかく、見事な快進撃だった。
さて、今回のカタール・ワールドカップで、俄然、注目を集めたイングランドのニューヒーローがジュード・ベリンガムだ。19歳とは思えない洗練されたプレーで攻守に圧倒的な存在感を放ち、ファンを夢中にさせた。複数の敵に囲まれてもボールを失わないテクニック、試合終盤になっても落ちない運動量、タイミングを心得たゴール前への攻め上がり、勘所を抑えた守備と、それこそ非の打ちどころがない。
なんといっても、仇敵ドイツに痛撃を加えてグループリーグ敗退に追い込んだからね。もうひとつの贔屓チームとして、多くのファンが熱い声援を送った。ブライトンの三笘薫にアーセナルの冨安健洋、リバプールにいた南野拓実、サウサンプトンで活躍した吉田麻也、それからセルティックの前田大然と、こっちでもお馴染みの選手が多く、その点でも日本代表にシンパシーを覚えたようだ。
カタールで何度も試合をした経験があるその"地の利"も、日本にはあったんだろう。とにかく、見事な快進撃だった。
さて、今回のカタール・ワールドカップで、俄然、注目を集めたイングランドのニューヒーローがジュード・ベリンガムだ。19歳とは思えない洗練されたプレーで攻守に圧倒的な存在感を放ち、ファンを夢中にさせた。複数の敵に囲まれてもボールを失わないテクニック、試合終盤になっても落ちない運動量、タイミングを心得たゴール前への攻め上がり、勘所を抑えた守備と、それこそ非の打ちどころがない。
バーミンガムの出身で、地元のバーミンガム・シティでプロデビューしたのは16歳という早熟のエリートだ。実は、その当時のベリンガムを生で観たことがあるんだ。チャンピオンシップ(2部)のチャールトン戦だった。とにかく目に付く、キラリと光る若者が中盤にいて、それがベリンガムだった。ひとりだけクオリティーが飛び抜けていた。
それからすぐにドルトムントに引き抜かれ、その後のストーリーは周知のとおりだ。
そのドルトムントで身に着けていて、カタール大会のイングランド代表でも背負った「22番」の背番号、これにはある思いが込められている。守備的な「4番」とボックス・トゥ・ボックス型の「8番」とトップ下の「10番」を合わせて「22番」。つまり、すべてを兼ね備えた究極のMFになるんだというその決意を乗せた番号だ。実際にそうなりつつあるから恐ろしい。
それからすぐにドルトムントに引き抜かれ、その後のストーリーは周知のとおりだ。
そのドルトムントで身に着けていて、カタール大会のイングランド代表でも背負った「22番」の背番号、これにはある思いが込められている。守備的な「4番」とボックス・トゥ・ボックス型の「8番」とトップ下の「10番」を合わせて「22番」。つまり、すべてを兼ね備えた究極のMFになるんだというその決意を乗せた番号だ。実際にそうなりつつあるから恐ろしい。