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ベリンガム一家、恐るべし。「兄以上」の呼び声高い弟だけでなく、実は父親が“ロナウド級”の伝説的なフットボーラー【英国人記者コラム】

カテゴリ:連載・コラム

スティーブ・マッケンジー

2023年02月15日

背番号「22」に込めたベリンガムの思い

ドルトムントでもイングランド代表でも背負う「22番」。そこに込められたベリンガムの思いとは。 (C)Getty Images

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 胸のすくような大番狂わせは、ワールドカップの醍醐味のひとつ。カタール大会で演じた日本代表の痛快なアップセットの連続は、イングランドの人々も虜にした。
 
 なんといっても、仇敵ドイツに痛撃を加えてグループリーグ敗退に追い込んだからね。もうひとつの贔屓チームとして、多くのファンが熱い声援を送った。ブライトンの三笘薫にアーセナルの冨安健洋、リバプールにいた南野拓実、サウサンプトンで活躍した吉田麻也、それからセルティックの前田大然と、こっちでもお馴染みの選手が多く、その点でも日本代表にシンパシーを覚えたようだ。
 
 カタールで何度も試合をした経験があるその"地の利"も、日本にはあったんだろう。とにかく、見事な快進撃だった。
 
 さて、今回のカタール・ワールドカップで、俄然、注目を集めたイングランドのニューヒーローがジュード・ベリンガムだ。19歳とは思えない洗練されたプレーで攻守に圧倒的な存在感を放ち、ファンを夢中にさせた。複数の敵に囲まれてもボールを失わないテクニック、試合終盤になっても落ちない運動量、タイミングを心得たゴール前への攻め上がり、勘所を抑えた守備と、それこそ非の打ちどころがない。
 
 バーミンガムの出身で、地元のバーミンガム・シティでプロデビューしたのは16歳という早熟のエリートだ。実は、その当時のベリンガムを生で観たことがあるんだ。チャンピオンシップ(2部)のチャールトン戦だった。とにかく目に付く、キラリと光る若者が中盤にいて、それがベリンガムだった。ひとりだけクオリティーが飛び抜けていた。
 
 それからすぐにドルトムントに引き抜かれ、その後のストーリーは周知のとおりだ。
 
 そのドルトムントで身に着けていて、カタール大会のイングランド代表でも背負った「22番」の背番号、これにはある思いが込められている。守備的な「4番」とボックス・トゥ・ボックス型の「8番」とトップ下の「10番」を合わせて「22番」。つまり、すべてを兼ね備えた究極のMFになるんだというその決意を乗せた番号だ。実際にそうなりつつあるから恐ろしい。
 
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