ロサンゼルスFC所属のウェールズ代表FWガレス・ベイルが１月９日、自身のSNSを更新。現役引退を電撃発表し、世界中に衝撃を与えた。

　現在33歳のレフティは、2006年にサウサンプトンでプロデビュー。トッテナム、レアル・マドリーでも活躍し、2022年６月にロサンゼルスFCに加入していた。そのキャリアの中では、マドリー時代の３連覇を含む５度のチャンピオンズリーグ（CL）制覇をはじめ、チーム・個人で数々のタイトルを獲得してきた。

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　無論、111キャップを刻んだウェールズ代表でも、不動のエースとして活躍。EURO2016と2020、64年ぶりとなるカタール・ワールドカップ出場に導くなど、眩い輝きを放った。

　そんなウェールズの至宝を巡り、現在議論を呼んでいるのが、最も優れたイギリス人選手か否かだ。現地メディア『talkSPORT』は「彼のヨーロッパでのトロフィー獲得数は、他のイギリス人選手にはない偉業だ。ベイルがイギリス出身の史上最高の選手であるかどうかという論争を巻き起こした」と伝えている。
 

　そこで『SPORT BIBLE』では、「イギリス史上最高の選手は？」と題し、４択に絞った緊急アンケートを実施。その結果、ベイルはウェイン・ルーニー氏、ジョージ・ベスト氏、ケニー・ダルグリッシュ氏を抑え、堂々トップに立っている。

　ただ、こうした結果に異議を唱える識者もいる。元イングランド代表MFダニー・マーフィー氏は懐疑派の１人だ。かつてリバプールやトッテナムでプレーした45歳は、『talkSPORT』で「ガレス・ベイルが最高でない理由は、全盛期が６年程度、５、６シーズンだったからだ」と見解を示している。

「スパーズで一度、20点越えを果たしてマドリーへ行くと、22、17、19点と続けて挙げ、その後に21点を奪った。マドリーでの５年間はレギュラーとしてプレーし、ゴールを量産し、勝利に貢献したのだ。トッテナムでは年間最優秀選手賞を２回獲得した。この間、彼は最高の選手と肩を並べていたと思う。だが最高の選手は12年間、それを続ける。そこが違うところだ」

　度々怪我に悩まされ、苦しい時も多く過ごしたベイル。30代前半での引退を含め、稼働期間は決して長くはなかったが、2017-18シーズンのCL決勝リバプール戦（３－１）でのオーバーヘッド弾に代表されるように、瞬間的な爆発力で数々の伝説のシーンを生み出したのも事実だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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