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ベガルタ一筋18年のキャリアに幕。仙台のバンディエラ富田晋伍、心から愛し抜いたクラブへの想い

カテゴリ:Jリーグ

小林健志

2022年12月22日

「離れるという選択は今まで一度も思ったことがない」

仙台の富田が現役引退を発表。18年間のプロキャリアにピリオドを打った。写真:小林健志

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 J2仙台は12月22日、MF富田晋伍の現役引退を発表した。2005年に東京Vユースより加入後、18年間仙台一筋でプレーし、J1リーグ322試合、J2リーグ116試合に出場したボランチは、ユアテックスタジアム仙台にて記者会見を行なった。

 富田は会見冒頭から感極まった様子で、「今シーズンをもちまして現役を…」と言ったところで言葉が詰まり、「引退する決断をしました」と言葉を絞り出した。今の気持ちを問われると「こういう場になるとちょっと…いろいろなことを思い出して寂しくなります」と涙を流した。

 引退決断の理由は「今年、チームの力になれなかったことが一番大きいです。J1復帰が目標というところで、何もできませんでした。自分の力の無さを感じて、このタイミングなのかなと思い、決断しました」と語る。

 2022年シーズンはJ2開幕から5試合に出場したが、第5節・山形戦で右膝関節内側側副靭帯損傷により戦線離脱。夏に復帰し、第28節・長崎戦、第29節・山口戦に先発出場したが、その後はベンチ入りすることなく、7試合出場にとどまり、J1復帰も達成できなかったことで、引退という決断に至った。

 この決断に対しては悩みもあったようで、家族からは「まだピッチでプレーしてほしい」と言われたという。「チームがJ1昇格争い、プレーオフ争いをしているなか、自分が来年どうなるのか、と自分からクラブに言うべきではないだろうと思いました。シーズンが終わった後に今季、自分がどうだったか、何ができたかをいろいろ考えながら、ここ最近まで決断できずに時間が過ぎてしまいました。最終的には自分の決断を家族にも納得してもらって、クラブに伝えました」と、引退を決めたのはごく最近だったという。
 
 栃木県栃木市出身で、東京Vユースからの加入。そんな富田がなぜ18年間、仙台でプレーし続けたのか。

「ヴェルディのトップチームに昇格できず、都並さん(当時の仙台監督・都並敏史)がいろいろ動いてくれて、ベガルタの練習に参加して、自分の中では拾ってもらったという感覚を今でもずっと持っています。

 このクラブ以外でプレーしたいという気持ちもなかったですし、このクラブで何かを成し遂げたいという気持ちが強かったので、離れるという選択は今まで一度も思ったことがないというのが実際のところです」

 プロキャリアをスタートしたクラブに恩返ししたいという思いが強かった。
 
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