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森保監督、続投のメリットは?「あまり国籍にこだわらないほうがいい」元技術委員長が考える8強への近道

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年12月15日

耐えて数少ないチャンスを仕留める

カタールW杯で2大会連続の決勝T進出に導いた森保監督。その手腕が評価され、続投の声が上がっている。写真:鈴木颯太朗

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 日本代表の“ドイツ・スペイン撃破”で沸いたカタール・ワールドカップ(W杯)も、11月18日のファイナルで閉幕する。国内では森保一監督の続投が早くも有力視されているが、4年後のベスト8入りへの議論がまだ十分でないという懸念の声もある。

「勢いで続投を性急に決めるのではなく、日本サッカー協会技術委員会の専門家などが冷静に状況を見極め、いろんなプランを話し合ってほしい」と願うのが、2010~16年に同技術委員長を務めた霜田正浩氏(来季から松本山雅FC監督)だ。

「まずドイツとスペインに勝利したという結果は本当に素晴らしい。森保監督や選手たちには敬意を表したいと思います。技術や経験値、ボール支配力に秀でる両国に勝とうと思うなら、日本は守備に軸足を置いて戦うしかない。

 今回は堂安(律)、浅野(拓磨)、三笘(薫)といった鋭い槍のような存在が何人かいて、彼らのカウンターの精度が高かったため、後半勝負で仕留めることができたと見ています」と改めて賛辞を贈る。

 短期決戦のW杯では、やはりチーム全体が戦い方を共有することが最重要ポイントだ。超守備的戦術を採った2010年南アフリカW杯の岡田武史監督、可能な限り主導権を握りながら敵を追い詰めた2018年ロシアW杯の西野朗監督と、成功した大会では全員が同じ方向を見て一枚岩で戦っていた。
 
 今回のカタールW杯も同様で、強豪相手に20%前後しかボールを持てなくても、耐えて数少ないチャンスを仕留めるという共通認識ができていた。それが“死の組”を1位通過できた最大の要因だと霜田氏は見ている。

「攻撃的か守備的かではなく、『どう勝つか』という意思統一が確実にできていた。そこは日本人指導者の強みです。選手もベテラン・中堅・若手とバランスが取れていたし、国際経験豊富な人材が増えて、いろんな考え方を理解できるようになった。結果として誰1人、文句を言う人間がいなかった。そういう26人をしっかり見極め、選んだ森保監督の成果でもあると思います」

 ドイツ、スペイン、イングランドなど世界最高峰リーグでしのぎを削っている人材が増えたこともプラスに働いたのは確かだ。「今回の選手層は過去最高」と遠藤航も話していたが、そこは霜田氏も賛同する部分だという。

「今回の26人は欧州組が19人。4年前、8年前よりトップリーグで活躍している選手が増え、自信を持って強豪と対峙できるようになったと実感しましたね。なかでも三笘なんかはプレミアリーグで見せているのと全く同じパフォーマンスをワールドカップで発揮した。板倉(滉)や遠藤はドイツ代表入りできるくらいの質を示したと感じます。大切なのは日頃のクラブでの実績と経験。それを再認識した大会だったのではないかと思います」
 
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