• トップ
  • ニュース一覧
  • 【岩本輝雄のJ1ぶった斬り】横浜の“勝利の方程式”と、リズムを狂わせた中野と、不可解なレフェリング

【岩本輝雄のJ1ぶった斬り】横浜の“勝利の方程式”と、リズムを狂わせた中野と、不可解なレフェリング

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2015年10月26日

三人目の動きを読み切った中澤のハイパフォーマンス。

鋭い読みで川崎のパスワークを寸断した中澤(22番)。豊富な経験を活かしたディフェンスはまさに職人芸で、横浜の伝統の「堅守」を支えていた。写真:サッカーダイジェスト

画像を見る

 第2ステージの15節、敵地で川崎に1-0の完封勝利を収めた横浜は、ここに来て本当に安定した強さを見せているし、充実ぶりをいかんなく発揮している。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・15節
 
 好調の要因は、横浜の伝統である「堅守」。川崎戦では7割ぐらい押し込まれていたけど、強固なブロックで相手の攻撃を撥ね返していた。
 
 川崎はポゼッションというか、パス回しでは国内トップクラスだから、横浜もペナルティエリアの真横まではボールを運ばれていた。でも、そこからの展開に対しては個々が守備意識をさらに強めて、絶対に自由にやらせなかったし、川崎のフィニッシュワークの精度を確実に鈍らせていた。ここぞという場面での横浜の守備は集中していて、最後まで破たんしなかった。
 
 そうしたなかでハイパフォーマンスを見せていたのが、中澤だった。彼のディフェンスは本当に効いていると改めて思った。
 
 とりわけ、その読みの鋭さは見事だった。川崎は細かくパスをつなぎながら、二人目、三人目が飛び出してくるけど、次にパスを受けそうな選手を予測して、先に動き出して、ボール奪取に成功する。
 
 特に三人目を潰す守備は際立っていた。例えば、川崎がふたりのパス交換から、三人目の動き出しで崩そうと試みるけど、中澤はそこを読み切って、カットする。高い経験値がなせる、まさに職人芸と言ってもいい。
 
 クロスを放り込まれても弾き返す空中戦の強さはもちろんだけど、この点に関しては、川崎側にも問題があった。クロスの精度と質があまりにも低すぎたし、フリーで上げられる場面でもミスが散見されていたのは、今後の課題ではないだろうか。
【関連記事】
【川崎】波紋を呼ぶ大久保嘉人の「“冤罪”退場劇」。中村憲剛も「説明は受けたけど、到底理解できない」と主審を痛罵
【J1採点&寸評】川崎×横浜|“破れそうで破れない横浜の城壁”。大久保や中野らは最低点の「5」。横浜の守備陣は高評価
【横浜】天皇杯・再開試合の舞台裏。決勝アシストの奈良輪が延長突入で微笑んだ理由
【中澤佑二セレクト】J1・500試合の中から本人が選ぶ「思い出深き5つのゲーム」
【川崎】大久保嘉人と中村憲剛が絶賛した大卒ルーキーの「中野嘉大」。代表DF米倉を手玉に取ったドリブルは一見の価値あり
【J1】第2ステージ・15節終了時のCS暫定組み合わせ。次節にも広島にステージ優勝の可能性

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ