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G大阪加入内定の“静学10番”髙橋隆大。見違えた高校3年間での変化と成長「今は全部自分がやるメンタルがある」

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2022年10月25日

「今日は髙橋に救われた」と指揮官も賛辞

誰からも頼られる静岡学園のエース髙橋。プレミアリーグ19節・東福岡戦では、川口監督も称えるパフォーマンスを披露した。写真:松尾祐希

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 3年間で見違えるようになった。プレーはもちろん、精神的にもタフになり、今では誰からも頼られるエースとなった。身長は155センチしかないが、その存在感は計り知れない。

 静岡学園で10番を背負うMF髙橋隆大(3年/G大阪加入内定)が高校最後の冬に向け、調子を上げている。その証が、10月23日に行なわれたU-18高円宮杯プレミアリーグWESTの19節・東福岡戦のパフォーマンスだ。

 チームは序盤から相手のハイプレスに苦戦し、中盤からパスをつなげなかった。右サイドハーフで起用された髙橋に良い形でボールが入らず、パスを受けても単独突破をせざるを得ないケースがほとんど。それでも、得意のドリブルに持ち込み、局面の打開を図ろうとする姿勢が随所に見られた。

 0−1で迎えた後半もチームは低調な出来に終始。川口修監督も「プレッシャーに屈して何もできていない」と嘆くほど、らしくないイージーなパスミスもあって攻撃の形が作れない。流れを変えられないまま時計の針は進み、残された時間が10分を切る。そこでこの苦境を打破したのが、髙橋だった。
 
 81分、ゴール前で仕掛けると、相手DFが素早く寄せてきた。3人に囲まれたが、なんとかキープして右足を振り抜く。ミートしたとは言い難いシュートだったが、ボールは相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。

「途中から低い位置からでも仕掛けるようにして、少しずつリズムができてきていた。そのなかでのシュートでしたが、気持ちで押し込むような感じでしたね」(髙橋)

 泥臭く奪った渾身の一撃。チームに勝点1をもたらす活躍を見せた髙橋に対し、指揮官も賛辞を贈った。

「今日はどう考えても髙橋に救われたゲーム。髙橋のところでしかチャンスが作れない。それは寂しい話なんですけどね…」(川口監督)

 思い返せば、入学した頃は線も細く、武器のドリブル以外は未熟な選手だった。得意なプレーができなければ、ゲームから消えてしまう時間帯も多かった。
 
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