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「王者のように振る舞い、脆さをさらけ出した」クラシコで完敗のバルサ、“構造的欠陥”を番記者が糾弾!「意外なのは、シャビが率いているのに…」【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2022年10月20日

マドリーですら、相手が本当にバルサなのか疑問を抱きながら…

クラシコで完敗を喫したバルサ。頼みの主砲レバンドフスキ(左)も不発に。(C)Getty Images

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 一体、バルセロナはどこに向かっているのだろう。アイデンティティは監督の交代で取り戻せる類のものではなく、名前がシャビであってもそれは同じだ。チーム作りには時間がかかるし、その過程においてチャンピオンズリーグはおろか、ラ・リーガの大一番でもその課題が可視化されることになる。

 今回のクラシコはレアル・マドリーですら、相手が本当にバルサなのかどうか疑問を抱きながらプレーしているようだった。

 でなければ、前半にあれほど優勢に試合を進めながら、後半、フェラン・トーレスのゴールで1点差に詰め寄られてからPKで3点目を挙げるまで、引き分けに持ち込まれるリスクに晒された試合展開を説明することはできない。

 毎試合のように審判の判定や個人のミスが言及されるのも、チームとしての構造的な欠点をカモフラージュするためのものでしかない。

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 現在のバルサは大きくもなく小さくもないチームだが、見かけ上はサンティアゴ・ベルナベウのような豪華な舞台でも、試合前と試合後に主役になれるほどの存在であり続けている。しかしもはやその大言壮語な物言いは、チームの陣容にもピッチ上で展開している試合内容もそぐわなくなっている。

 バルサはバイエルン、マドリー、インテルと強豪相手にことごとく敗北を喫している。であればサンティアゴ・ベルナベウに乗り込む多くのチームがそうであるように、劣勢を強いられることを前提にしたゲームプランで対抗することも可能なはずだったが、そのような謙虚さも犠牲心も持ち合わせていなかった。

 意外なのは、シャビがチームを率いているにもかかわらず、チームコンセプトやオーガニゼーションに加え、ポジショニングにも問題を抱えていることだ。各ラインがバラバラに動き、共通認識もパスコースを作るうえでの明確な基準もなく、かつてのセルヒオ・ブスケッツのような中盤に核となる選手もいない。マドリーはボールと“格闘”しているバルサのパスミスを待っているだけでよかった。

 選手たちのイライラは交代時のリアクションにも見て取れる。インテル戦でのラフィーニャやクラシコでのウスマンヌ・デンベレは、敗戦の責任は自分にはないと理解しているからこそ、不満を態度で示したのだろう。
 
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