「僕はホンマ、ギリギリでしたからね(苦笑)」
11月1日のカタール・ワールドカップ(W杯)最終登録メンバー発表まで3週間。当落線上と位置づけられる面々は、心身ともに落ち着かない日々を強いられているはずだ。
4年半前の2018年ロシアW杯でそういう経験をした1人が、乾貴士。結果的に4試合全てに出場し、グループステージ2節のセネガル戦(2-2)と、ラウンド16のベルギー戦(2-3)でゴールを奪う活躍を披露。日本のベスト16進出の原動力となったのは周知の事実だ。
しかしながら、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が率いていた同年3月のマリ・ウクライナ2連戦では、まさかの選外。当時は中島翔哉の評価がうなぎ上りで、指揮官が西野朗監督に代わらなければ、乾のW杯行きはなかったかもしれないのだ。
「僕はホンマ、ギリギリでしたからね(苦笑)。でも当時は正直、ワールドカップのことはあまり考えてなかった。もちろんメンバーに入りたいとは思ってましたけど、スペインでサッカーができることが楽しかった。
エイバルで1~2シーズン、試合に出続けて、気持ちも身体も一番良い状態でやれていた時期だったから、『ワールドカップに出ることが全てではない』という考えもあったんです。『代表にメチャクチャ入りたい』とか『入らなきゃいけない』っていうのはなかったですね」
気負わず、日々のプレーに集中していたと明かす。
4年半前の2018年ロシアW杯でそういう経験をした1人が、乾貴士。結果的に4試合全てに出場し、グループステージ2節のセネガル戦(2-2)と、ラウンド16のベルギー戦(2-3)でゴールを奪う活躍を披露。日本のベスト16進出の原動力となったのは周知の事実だ。
しかしながら、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が率いていた同年3月のマリ・ウクライナ2連戦では、まさかの選外。当時は中島翔哉の評価がうなぎ上りで、指揮官が西野朗監督に代わらなければ、乾のW杯行きはなかったかもしれないのだ。
「僕はホンマ、ギリギリでしたからね(苦笑)。でも当時は正直、ワールドカップのことはあまり考えてなかった。もちろんメンバーに入りたいとは思ってましたけど、スペインでサッカーができることが楽しかった。
エイバルで1~2シーズン、試合に出続けて、気持ちも身体も一番良い状態でやれていた時期だったから、『ワールドカップに出ることが全てではない』という考えもあったんです。『代表にメチャクチャ入りたい』とか『入らなきゃいけない』っていうのはなかったですね」
気負わず、日々のプレーに集中していたと明かす。
そのマインドは同世代の本田圭佑、岡崎慎司、香川真司らとは全く異なる。乾も初代表は岡田武史監督時代の2009年だが、そこからは入ったり入らなかったりが続き、不動の存在というわけではなかった。それが価値観の違いを生み出したのだろう。
「真司とかオカちゃん、圭佑君たちとは背負ってきたものが違う。僕は常連じゃなかったし、1年空くのなんて当たり前だった。『代表がなかったらサッカー人生として物足りない』という価値観はなかった。実際、ロシアも入らないと思ってたくらいですし(苦笑)。
でも西野さんにチョイスしてもらったのは嬉しかった。自分でも一番サッカーを理解できてるなと感じていた頃だったんで、何となくやれそうな自信はありました」
乾は“サプライズ選出”を冷静に受け止めた。
「真司とかオカちゃん、圭佑君たちとは背負ってきたものが違う。僕は常連じゃなかったし、1年空くのなんて当たり前だった。『代表がなかったらサッカー人生として物足りない』という価値観はなかった。実際、ロシアも入らないと思ってたくらいですし(苦笑)。
でも西野さんにチョイスしてもらったのは嬉しかった。自分でも一番サッカーを理解できてるなと感じていた頃だったんで、何となくやれそうな自信はありました」
乾は“サプライズ選出”を冷静に受け止めた。