「PSGは失敗を続けている」「中村俊輔を獲得してほしいと頼んだのは私なんだ」パリを離れたポチェティーノが本音や真相を激白!【直撃インタビュー】

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2022年09月29日

昨シーズンのCL敗退は、いわばこの50年間の失敗だ

7月にPSGの監督を退任したポチェティーノ。現在はフリーだ。 (C)Getty Images

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 7月にパリ・サンジェルマンの監督を退任したマウリシオ・ポチェティーノのインタビューだ。
 
 旧知の記者が引き出したのは、難易度の高い任務に当たってきた指揮官の本音。フランスの名門を率いる苦悩や葛藤、リオネル・メッシを指導できた喜び、レアル・マドリーに逆転負けを喫した試合のジャッジへの不満など、ざっくばらんに語ってくれた。
 
――◆――◆――

セルヒオ・レビンスキ記者:久しぶり。PSG(パリ・サンジェルマン)を去ってから、どんな日々を送っているのかな?
 
マウリシオ・ポチェティーノ:いまは落ち着いた時間を過ごせているよ。でも、パリを離れる時は慌ただしかった。プレシーズンが始まる前日に契約を解除することになったわけだから、さすがにね。
 
レビンスキ記者:PSGでの日々をどう振り返る?
 
ポチェティーノ:とてもポジティブに思い出せるよ、スポーツ面ではね。在任した1年半で、国内カップとスーパーカップ、そしてリーグ・アンのタイトルを獲得できた。ただ周知の通り、PSGはチャンピオンズリーグ制覇を最大目標に掲げていて、ビッグイヤーを逃せば失敗と見なされる。

 私に言わせれば、あの(ラウンド・オブ16)敗退は昨シーズンだけの失敗ではなく、もっと継続的な、いわばこの50年間の失敗だ(PSGのクラブ創設は1970年)。11年前に新しいオーナーがクラブを取り仕切るようになってからも、失敗を続けている。彼らの無限の財力をもってすれば、いずれそれは果たされるだろう。だが、フットボールでは、時に制御できない事象が勝負を決めることもある。

 
レビンスキ記者:ラウンド・オブ16のマドリー戦については、多くの人があれこれと意見を述べていた。心理学者の見解を聞くべきだと言う人もいたし、〝フットボールの哲学者〞と評されるホルヘ・バルダーノ(レアル・マドリーで監督やゼネラルマネジャーを務めた元アルゼンチン代表FW)は、ベンゼマのハットトリックで逆転された第2レグのラスト30分間は、「フットボールではなかった」と私に語ったよ。2試合を通じて多くの時間帯でPSGが主導権を握っていたのに、信じがたい逆転劇が起きたのは事実だ。
 
ポチェティーノ:それなら、その後にマドリーが勝った準々決勝のチェルシー戦、準決勝のマンチェスター・シティ戦、決勝のリバプール戦についても、心理学者の見解を聞いてみたいところだ。個人的には、いずれの試合もコントロールできない事象が勝敗を分けたと思っている。マドリーとの第2レグに話を戻せば、ドンナルンマに対するベンゼマのプレーは、明らかなファウルだった(編集部・注/パスコースを探していたドンナルンマにベンゼマが激しくチャージ。蹴り損ねたボールがヴィニシウスへと渡って最後はベンゼマがネットを揺らし、逆転劇の幕が上がった)。あれがVARで検証されてさえいれば、私たちはいま違う話をしているはずだ。

 訊かれている質問は、こうだろう。「マドリーをどうやって下したのか」。結果的にあのゴールでマドリーは勢いづき、ピッチ上の空気もがらりと変わった。それが事実だ。勝負の綾が、あそこにあった。その後の展開と結果は、フットボールを分析して導き出せるものではない。だから、メンタルの弱さやスピリットの欠如を敗因に挙げるような言い分も納得できない。そう、誰にもコントロールなどできなかった。心理学者の声に耳を傾けるべきだという主張は的外れだ。

 
レビンスキ記者:結果としてあの敗戦が、君の職を奪う大きな理由になった。そのあとにリーグ・アンを制したにもかかわらず、契約解除に至ったわけだからね。クラブからその決断を言い渡されたとき、どんな説明があったのか教えてもらえるかい?
 
ポチェティーノ:ひとつ理解しなければならないのは、PSGというクラブの現状だ。要求が高まり続ける一方で、「忍耐」の二文字はなきに等しい。国内のリーグ戦やカップ戦を制しても、関係者やファンはまるで納得しない。昨シーズンは記念すべき10度目のリーグ優勝を成し遂げて、サンテティエンヌの持つ最多記録に並んだというのにだ。

 そもそもPSGは、リーグ・アンのタイトルをまだ10回しか手にしていない。50回ならともかく、たったの10回だ。そのトロフィーにまったく敬意を払わないのは、いかがなものだろう。国内リーグは制して当たり前、逃したら大惨事。いまのPSGのフロントは、そう捉えているようだ。だから優勝を果たしても、そこに興奮や熱狂はない。まるでチャンピオンズリーグのグループステージのような扱いだ。すべては欧州制覇という目標のためにあり、そうしたスタンスがしばしば、国内の試合を難しくした。選手たちの集中力やモチベーションをそのなかで維持していくのは、簡単ではないからね。

 
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