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【三浦泰年の情熱地泰】静学同級生の前で敗戦…悔しくて辛い、しかし笑いが舞った不思議な夜

カテゴリ:連載・コラム

三浦泰年

2022年07月05日

39年前の選手権予選決勝では清水東に1-6で敗戦。悔しさを共有した仲間たちと再会

7月2日の奈良クラブ戦は、チーム事情的にもしっかり勝っておきたい一戦だったが…。写真:徳原隆元

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 7月に入った。最近では梅雨が最も短く感じた6月から、57歳の誕生日を迎える7月に突入した。

 鈴鹿ポイントゲッターズは百年構想クラブの資格を剥奪され、今シーズンのJリーグ昇格を果たせなくなり、また今年の11月に再申請し、再来年の昇格を目指すことになった。
 

 そんな中だからこそ、何よりも大事になった7月2日(土)のJFL第14節の奈良クラブ戦は、ホームで0-4の大敗。支えてくれているステークホルダー、ファン、サポーター、市民のため、暑い中、四日市にこのような状況になってもスタジアムに足を運んでくれた人たちのために、何がなんでも勝ちたかった試合にあっさり敗れてしまった。

 決して、気持ちやモチベーションなどのせいにしてはいけない。しっかりと自分たちの力を受け止めて、この先のシーズンを闘い抜かなければならないと思っている。

 この日は静岡学園時代に一緒だったサッカー部の同級生が観戦に訪れてくれた。彼らとは39年前、全国高校サッカー選手権の静岡予選を一緒に戦った仲間。静岡代表を決める決勝戦で悔しくも清水東に1-6で負けた。ともに痛い想い出を分け合っている同志なのである。

 18歳から39年が経ち57歳になるのだから、高校を卒業して以来39年ぶりに会うことになった奴もいる。10人が3年間辞めずにサッカー部を卒団したのだが、そのうちの5人が鈴鹿に車で相乗りし、観戦に来てくれたのだ。

 静岡学園は、今でこそ部員が各学年100人を超えるという大所帯の名門であるが、僕らが通っていた頃は1学年で20人もいない。僕の3年間は厳しかったこともあり、3学年で40人いたであろうか……。

 そんな難しい時期に、全ての大会で決勝に進んだ。新人戦、総体(インターハイ)、選手権。だが、静岡の3大会で優勝できたのは新人戦のみで、全国大会出場の夢は叶えることが出来なかった。

 この鈴鹿に来れなかった仲間の名前をふと思い出し、皆で「ひとり足りない」と笑って話し込んだ。その足りない同級生は、大島や旗手、長谷川(現在横浜FC)といった静学の卒業生や、三笘などを発掘して川崎フロンターレに入団させた。一番の出世頭である向島建を忘れて、皆で笑いながら昔を懐かしんだ。
 
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