名古屋の3バックはまだ発展途上だが、攻撃面で次の進化も。悔しさという糧と、やれるという自信を得た鹿島戦ドロー

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2022年06月27日

「正直、もったいない失点の仕方だった」

ホームでの鹿島戦は1-1で引き分け。中谷(右)は「もう一歩のところで停滞している」と振り返るが、首位を争う強豪とも渡り合う力は示した。写真:田中研治

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[J1第18節]名古屋グランパス 1-1 鹿島アントラーズ/6月27日/豊田スタジアム

 どちらにとっても“勝ち戦”で、だからこそに双方が等しく勝てなかったことを悔やむような引き分けという結果だった。

 前半に怒涛のラッシュを仕掛け、主導権を握った勢いそのままに先制した鹿島は、VAR介入による上田綺世のゴール取り消しがなければ、45分で試合を決めかねない強さを見せたと言える。

 対して名古屋はその猛攻を1点に収めたことで、前半の終盤からリズムを取り戻して後半の巻き返しにつなげている。名古屋の暑さもあってパワーダウンした鹿島に対し、名古屋は前後半ともにシュート数では上回った。

 それでも勝てなかったことにチームリーダーの一人、中谷進之介は「もう一歩のところで停滞しているのが今シーズンだと思う」と表情を曇らせる。

 中谷はまた、上田のゴール取り消しと、仲間隼人の得点の形が酷似していたことにも言及する。サイドは違うが、いずれもロングフィードを空中戦に強いアルトゥール・カイキもしくは上田が競り勝ち、流れたボールを上田もしくは仲間が仕留めた。

 名古屋には藤井陽也という長身のエアバトラーはいるが、この2つの場面はともにしっかり競ることができずに後追いに終えている。名古屋の3バックは中央がカバーリングという単純な構造ではなく、3枚全員が前へのアタックを試みつつ、相互補完的にスペースを埋めていくやり方を執る。

 上田の場面も仲間の場面も、裏を抜かれて右の中谷がカバーし、先に触られた。「正直、もったいない失点の仕方だった」という言葉には、反省とともに名古屋の3バックがまだまだ発展の途上にあることを示す。
 
 一方で、この日の名古屋は攻撃面で次の進化を垣間見せてもいた。負傷離脱していたランゲラックがこの試合から復帰し、技術のある武田洋平に比べれば最終ラインのビルドアップ能力は落ちると見られたなか、ゴールキックを含む低めのパス回しは順調に前線へと運ばれ、チャンスの芽となっている。

「わかりやすい感じで人に来てくれたので、鹿島は」

 これも中谷の述懐である。ウイングバックのポジションでも優位は保てると見ていた名古屋は、忠実なビルドアップからサイドを起点に攻撃を組み立て、とりわけ相馬勇紀の突破は大いに鹿島を苦しめた。

 そこで柿谷曜一朗やマテウスがストライカー的な飛び込みを見せられればなお良かったが、それでも後半開始早々にはレオ・シルバのスルーパスに稲垣祥が反応し、折り返しがディエゴ・ピトゥカの腕に当たったとしてPKを獲得。これをマテウスがポスト直撃の豪胆な一撃にまとめ、試合は振り出しに。
 
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