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【采配検証】W杯本番へ向け「最終試験」に近い意味合いを持ったガーナ戦。CFと左サイドで序列変動の可能性も

カテゴリ:日本代表

加部 究

2022年06月11日

左ウイングは三笘が最適

ガーナ戦は最終試験に近い意味合いがあった。森保監督は上田を「三笘との相性が良い」と考えている。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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[キリンカップサッカー]日本 4-1 ガーナ/6月10日/ノエビアスタジアム神戸

 森保一監督は6月シリーズ、カタール・ワールドカップ本番を想定して「中3日でのコンディション調整を意識してメンバーを代えながら」と話した。事実上、ガーナ戦は最終試験に近い意味合いがあったはずだ。

 本番の登録選手数が26人なら、現在選ばれている大半の選手たちがカタール行きの切符を手にする。しかしW杯のグループステージで強豪のドイツ、スペインと同居したことを踏まえれば、攻撃的なオプションが必要になるのは大陸間プレーオフのコスタリカ(北中米)対ニュージーランド(オセアニア)の勝者と戦う2戦目だけで、実際にピッチに立てる選手は限られる。

 森保監督はベースを4-3-3と明言しており、あくまでガーナ戦終盤に試した3バックはオプションにすぎない。また、これまでの指揮官の采配を見れば、重圧のかかる本番で臨機応変の戦術変更が実践されるとも思えない。
 
 あくまでベースで戦い抜くことを基調に考えれば、決断を先送りにしているのはセンターフォワードと左サイドの人選で、たぶんほかのポジションのスタメン構想は、故障者が出ない限り動かない。そういう意味で、ガーナ戦の久保建英と柴崎岳のインサイドハーフでの先発起用は、いかにも同監督らしく、労いの意図が透けて見えた。

 残念ながら来日するアフリカの代表チームはコンディション不良のケースが多く、ガーナ戦も手ごたえが乏し過ぎて大きな参考にはならない。しかし、それでも左サイドとセンターフォワードは、序列変動の可能性を示唆した。

 まず三笘薫は6日のブラジル戦終盤、72分からの起用で課題を露呈したが、マッチアップした相手がレアル・マドリーでプレーする天下のエデル・ミリトンなので、大きな減点にはならない。最大の利点は、ガーナ戦でも久保のゴールを導いたエリア内で縦に切り裂くドリブルだが、逆に相手がそれを警戒して構えれば、前半終了間際にクロスが直接ネットを揺らしたチームの2点目のような形もある。

 前線に駿足選手を揃えていれば、なお有効になる。もともと左ウイングは、第一選択の南野拓実にとって適性ポジションではなかったので、むしろ三笘が最適なのは衆目の一致するところだ。
 
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