昨季から公式戦8戦無敗と勝負強さを見せていたが…
平岡宏章監督が指揮する清水エスパルスは、昨年から公式戦8試合負けなしという勝負強さを見せていた。だが第3節の横浜F・マリノス戦(0-2)で今季初黒星を喫し、今節はセレッソ大阪に1-3で敗れて2連敗。結果だけを見れば暗雲が立ち込め始めたようにも見えるが、実態はどうなのか。C大阪との戦いと絡めながら確認してみよう。
まず横浜戦に関しては、内容的にも完敗だった。
平岡監督は「(負けなしで来ていたことは)僕自身は気にしてなかったし、逆に(横浜に)完膚なきまでにやられたことによって、選手たちも今、何をやらなきゃいけないかということを感じたと思います」と9日の練習後に振り返っていた。
それを受け、相手の圧力を受けたなかでどうパスを繋いでいくか、どう守備にスイッチを入れて相手のボールを奪っていくか、といったあたりを修正しながらC大阪戦に臨んだ。
まず横浜戦に関しては、内容的にも完敗だった。
平岡監督は「(負けなしで来ていたことは)僕自身は気にしてなかったし、逆に(横浜に)完膚なきまでにやられたことによって、選手たちも今、何をやらなきゃいけないかということを感じたと思います」と9日の練習後に振り返っていた。
それを受け、相手の圧力を受けたなかでどうパスを繋いでいくか、どう守備にスイッチを入れて相手のボールを奪っていくか、といったあたりを修正しながらC大阪戦に臨んだ。
試合の入りに関しては、「おそらく相手は、前からプレスを掛けて奪うということを考えていたと思うので、選手たちにもシンプルに背後を狙っていくことを意識させて、まずしっかり守備から入ることが大事だと思いました」と指揮官はイメージしていた。
「でもそればかりでは、なかなか攻撃の形にならないので、繋ぐところは繋ぐことを意識しながら」という部分は、実際の試合展開とも一致した。
立ち上がりはロングボールが多くなり、それに伴ってボールを持たれる時間が増えたが、徐々に後方からパスを繋いでポゼッションするシーンを増やしていく。その過程でポジティブだったのは、押される展開になっても焦りは一切なく、我慢強く戦いながら少しずつ流れを引き寄せていったことだ。そこだけを見ても、横浜戦を引きずっていないことは確認できた。
前半終了間際のオウンゴールでの失点は痛かったが、その後も慌てることなく徐々に自分たちの流れを作っていき、54分には狙っていた形から髙橋大悟が清水での初ゴールを決めて同点に。その3分後に再び失点したが、74分にベンジャミン・コロリがビッグチャンスを迎え、これを決めていれば結果もどうなっていたか分からなかった。
83分に一本のパスで裏を取られて失点し、最終的には1-3。シュート数でも枠内シュート数でも相手を上回っていたが、平岡監督は「3点とも簡単に失点してしまい、それが敗因かなと思います」と振り返った。
ただ、C大阪の2得点に繋がった左SB・山中亮輔の左足クロスは、ワールドクラスのスピードと精度だったので、ゴール前での個のクオリティの差が勝敗を分けたとも言える。
「でもそればかりでは、なかなか攻撃の形にならないので、繋ぐところは繋ぐことを意識しながら」という部分は、実際の試合展開とも一致した。
立ち上がりはロングボールが多くなり、それに伴ってボールを持たれる時間が増えたが、徐々に後方からパスを繋いでポゼッションするシーンを増やしていく。その過程でポジティブだったのは、押される展開になっても焦りは一切なく、我慢強く戦いながら少しずつ流れを引き寄せていったことだ。そこだけを見ても、横浜戦を引きずっていないことは確認できた。
前半終了間際のオウンゴールでの失点は痛かったが、その後も慌てることなく徐々に自分たちの流れを作っていき、54分には狙っていた形から髙橋大悟が清水での初ゴールを決めて同点に。その3分後に再び失点したが、74分にベンジャミン・コロリがビッグチャンスを迎え、これを決めていれば結果もどうなっていたか分からなかった。
83分に一本のパスで裏を取られて失点し、最終的には1-3。シュート数でも枠内シュート数でも相手を上回っていたが、平岡監督は「3点とも簡単に失点してしまい、それが敗因かなと思います」と振り返った。
ただ、C大阪の2得点に繋がった左SB・山中亮輔の左足クロスは、ワールドクラスのスピードと精度だったので、ゴール前での個のクオリティの差が勝敗を分けたとも言える。