東海選抜のキャプテンとしてデンソーチャレンジカップのプレーオフステージで優勝
毎年、全国の大学生の中から選ばれし者たちが集結して熱き戦いを見せるデンソーチャレンジカップ。今年は例年とは違い、プレーオフと本戦と2つのステージに分けて戦いが行なわれた。これにより選抜方法もこれまで北海道・東北選抜、中国・四国選抜という形だったが、全国9地区それぞれに選抜チームを作り、北海道選抜、東北選抜、北信越選抜、東海選抜、中国選抜、四国選抜の6チームでプレーオフを行ない、優勝チームが本戦に出場するというレギュレーションとなった。
この熾烈なプレーオフの戦いを制したのは東海選抜だった。初戦の中国選抜戦こそ0-1の敗戦を喫したが、続く四国選抜戦で7-0の圧勝。決勝では快進撃を続けた北海道選抜を2-0で下して優勝を手にした。
この熾烈なプレーオフの戦いを制したのは東海選抜だった。初戦の中国選抜戦こそ0-1の敗戦を喫したが、続く四国選抜戦で7-0の圧勝。決勝では快進撃を続けた北海道選抜を2-0で下して優勝を手にした。
東海選抜には、どの試合でもピッチ上で一番声を出している選手がいた。チームのキャプテンを務めるFW小松慧(常葉大)だ。この名前を聞いてピンと来た人もいるかもしれない。彼は3年前の選手権で青森山田の『炎のストライカー』として活躍し、チームを2度目の選手権制覇に導いた男だ。
全身から漲るゴールへの渇望と気迫。貪欲にゴール前に飛び込んでいくプレースタイルで一躍注目の選手となった彼は、「僕が周りに絶対に負けてはいけないものは『魂』だと思います。炎のストライカーですから」と迷いなく言い放った。
あれから3年、彼はいい意味で全く変わっていない。ピッチに立てば闘争心を剥き出しにし、どんな状況でも前向きな声を絶やさずに、必死でボールを追いかけてはゴールを狙い続ける。
スタメン出場した初戦の中国選抜戦でも存在感は際立っていた。しかし、何かがおかしい。動きにキレがなく、ボールロストも多かった。それでも彼は決して下を向くことなく、コーチングの声やチームを鼓舞する声は絶やさなかった。だが、プレー面では精彩を欠いたまま56分に交代を告げられてしまった。
試合後、彼は悔しさを滲ませていた。話を聞くと、昨年末に負傷した左腿前の肉離れがまだ完治していないという。プレーできるまでには回復したが、まだ痛みが残り、足の踏ん張りも満足に利かない状態。それでも「この大会は何がなんでも出たい大会です。キャプテンでもありますし、その気持ちとデンチャレに間に合うように必死でリハビリをして、なんと選んでもらうことができました。時間限定ですがプレーすることができています」と、まさに志願の出場でもあった。
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全身から漲るゴールへの渇望と気迫。貪欲にゴール前に飛び込んでいくプレースタイルで一躍注目の選手となった彼は、「僕が周りに絶対に負けてはいけないものは『魂』だと思います。炎のストライカーですから」と迷いなく言い放った。
あれから3年、彼はいい意味で全く変わっていない。ピッチに立てば闘争心を剥き出しにし、どんな状況でも前向きな声を絶やさずに、必死でボールを追いかけてはゴールを狙い続ける。
スタメン出場した初戦の中国選抜戦でも存在感は際立っていた。しかし、何かがおかしい。動きにキレがなく、ボールロストも多かった。それでも彼は決して下を向くことなく、コーチングの声やチームを鼓舞する声は絶やさなかった。だが、プレー面では精彩を欠いたまま56分に交代を告げられてしまった。
試合後、彼は悔しさを滲ませていた。話を聞くと、昨年末に負傷した左腿前の肉離れがまだ完治していないという。プレーできるまでには回復したが、まだ痛みが残り、足の踏ん張りも満足に利かない状態。それでも「この大会は何がなんでも出たい大会です。キャプテンでもありますし、その気持ちとデンチャレに間に合うように必死でリハビリをして、なんと選んでもらうことができました。時間限定ですがプレーすることができています」と、まさに志願の出場でもあった。
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