【セルジオ越後】旗手や古橋らは早々にスコットランド脱出を! 大迫や長友をベンチに座らすにはビッグクラブで活躍すればいいだけ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年02月11日

日本人アタッカーにとって世界のトップレベルは大きな壁

セルティックで躍動する旗手だが、越後氏は早期のステップアップを望んでいる。(C) Getty Images

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 セルティックの旗手が移籍早々、すごい活躍を見せているね。まさにロケットスタート。前田も波はあるけど、出だしはまずまず。井手口は負傷もあって本領発揮とはいかないけど、日本人が一気に3人も移籍して話題を呼んだ中で、まずはセルティックのファンの心を掴むことには成功したんじゃないかな。
 
 やっぱり海外で成功を掴むうえで、ゴールという結果はとても重要なんだ。かつては、中田英がペルージャへ移籍した時もユベントス相手に2点を取って、イタリア中をあっと言わせて、その後の快進撃に繋げた。ドルトムント時代の香川もそうだったし、周りを認めさせるにはゴールというのは本当に説得力がある。

 旗手は静岡学園出身だけあって、元々テクニックに優れているけど、フィジカルも強くてケガにも強そうなタイプ。川崎や五輪代表では、中盤やウイング、サイドバックといろいろ使われて便利屋みたいになっていたけど、セルティックでは左のインサイドハーフで継続的に起用されて生きる道を見出せているようだ。このまま結果を出し続けていってもらいたいね。

 ただし、日本代表や日本サッカーのレベルアップを考えたら、スコットランドで結果を出したくらいで満足してちゃダメだよね。やっぱり世界のトップ選手として認められるには、イングランドやスペイン、ドイツ、イタリアなどの主要リーグで活躍しなければいけない。そのなかでも、トップチームに認められるのはリーグ上位の数チームだ。そこまで辿り着いて、なおかつレギュラーを取ってはじめて世界のトッププレーヤーに認められる。

 日本の現状では、そうした選手はアーセナルの冨安だけ。過去を振り返ってみても、継続して活躍したのは全盛期の長友や内田くらいで、香川もドルトムントでの2年間は良かったけど、マンチェスター・ユナイテッドに移籍してからは輝きが薄れていったよね。

 そう考えると、日本のアタッカーにとって世界のトップレベルは大きな壁になっているんだ。ヒデもローマに行ってからはトッティの陰に隠れてしまったし、本田もミランでは結果を出せなかった。日本のサッカーが殻を破り切れていないことを示す大きなポイントだよ。

【動画】旗手がレンジャーズとのオールド・ファームで大爆発!
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