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「青森山田が辞退なら優勝だろう」重圧が掛かった東北新人大会を勝ち切った尚志。選手権の悔しさを糧に攻撃陣が奮起

カテゴリ:日本代表

安藤隆人

2022年02月04日

高校ナンバーワンCBチェイス・アンリを擁しながら、選手権はPK戦敗退…

尚志は青森山田が出場辞退するなか、前評判通りの実力を見せつけ優勝を飾った。写真:安藤隆人

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「青森山田と仙台育英が辞退をしたことで、『尚志が優勝するだろう』という声がある中で、しっかりとその通りに勝ち切ったことは凄いことだと思います」

 1月29日から行なわれた東北新人大会を制した尚志・仲村浩二監督がこう語ったように、出場18チーム中3チームが出場を辞退するという状況で行なわれたこの大会において、優勝候補筆頭に挙げられていたのが尚志だった。
 
 初戦の羽黒戦は不戦勝となり、2回戦では帝京安積との福島対決に2-1で勝利。最終日の31日の午前に行なわれた準決勝では、ノースアジア大学明桜を相手に2-1の勝利を収めると、午後に行なわれた決勝では宮城1位の東北学院を相手に、開始早々の3分にMF網代陽勇のクロスからFW鈴木虎太郎が頭で決めたゴールが決勝弾となり1-0の勝利。前評判通りの結果を残して見せた。

「昨年はなかなかゴールが奪えなくて勝ちきれなかった。今年はアタッカー陣がきっちりと結果を出すことが大事だと思っています」

 今年のエースとなる鈴木がこう語ったように、昨年のチームは高校ナンバーワンCBのチェイス・アンリと安江海ラウルの強力なコンビが中央に大きな壁を築き、安定した守備が武器だった。しかし、ゴールを決める切る力が足りず、最後の選手権でも決定力不足に泣いてPK戦の末に2回戦敗退という結果に終わった。

 タレントがいなかったわけではないが、守備と攻撃がうまく噛み合わないことがあった昨年の反省を踏まえ、今年のテーマはいかに点を奪って勝ち切るかにある。その上で今年の尚志の魅力は前線のアタッカーにタレントが多いことが挙げられる。179cmのエースストライカー・鈴木、1年生FW桜松駿、網代陽勇はスピードがあり、前線での動きの引き出しが多く、チームのベクトルを前に向けることができる選手たちだ。

 このアタッカーたちをどう活かすかという点では、最終ラインからのビルドアップ、サイドからの鋭い攻撃の質は高かった。守備面でもこの大会を通じて山田一景と中村颯介のCBコンビが急成長。昨年の強烈コンビが抜けた穴を埋めるべく、意識の高さを感じ取ることができた。
 
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