浦和、ホーム最終戦を勝利で飾れず…清水は残留へ向けて劇的な決勝ゴール

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2021年11月27日

終盤に中村にスーパーシュートを撃ち込まれる

江坂(33番)は最後までゴールを目指すも、清水のブロックを崩し切れなかった。(C)SOCCER DIGEST

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 浦和レッズは11月27日、J1第37節で清水エスパルスと対戦し、0-1で敗北。今季ホーム最終戦を勝利で飾ることはできなかった。

 浦和は4-4-2システムでスタート。GKは西川周作、ディフェンスラインは右から酒井宏樹、岩波拓也、アレクサンダー・ショルツ、山中亮輔。2ボランチに平野佑一と伊藤敦樹、サイドハーフには右に田中達也、左に大久保智明、2トップには関根貴大と江坂任が並んだ。

 一方、残留に向けて負けられない清水も4-4-2システム。GKは権田修一。最終ラインは右から原輝綺、鈴木義宜、井林章、片山瑛一。2ボランチは松岡大起と竹内涼のセット。右サイドハーフには西澤健太、左サイドハーフには後藤優介。2トップは鈴木唯人、チアゴ・サンタナとなった。

 前半は両チームとも慎重な入りとなった。立ち上がりこそ守勢に回った浦和も、10分頃からボールを握り押し返す。

 浦和の最初のチャンスは20分。平野のサイドチェンジを受けた山中が巧みなトラップでマークを剥がすと、中央へクロスを供給。これは走り込んでいた田中には合わなかったものの、ゴールへとあと一歩まで迫った。

 CKから度々チャンスを作られていくが、それも阻止。また45+1分には、鈴木にペナルティエリア内に進入されてシュートを浴びせられながらも、西川のファインセーブが飛び出した。
 
 後半、リカルド・ロドリゲス監督は、田中に代えて小泉佳穂を投入。この背番号18をトップ下に置く4-2-3-1へとシステムを変えた。

 それと同時にペースアップしていく。50分には山中、大久保、関根の連係でチャンスを作り出すなど、相手を押し込んでいった。

 しかし、59分の山中のミドルシュートも、63分の関根のロングシュートも枠を捉えられず、なかなかゴールを奪えない時間が続く。

 65分過ぎには再び鈴木のドリブルから決定機を作られ、ピンチを迎えた。しかし、これを西川のセーブでしのぐと、70分に大久保に代えて汰木康也を投入。さらに86分にはボランチの平野に代えてFWの興梠慎三をピッチに送り出し、さらに攻勢を強める。

 ところが、88分の江坂から汰木へのスルーパスも通らず、清水のブロックを崩せない。

 すると、90+4分。途中出場の中村慶太に一瞬の隙を突かれて被弾。さすがの西川も追いつけないスーパーシュートがゴール左上へと突き刺さった。

 そして、試合はそのままタイムアップ。清水にとっては大きな勝点3だ。次節は引き分け以上で残留を確定となる。

 一方で浦和は6位から変わらず、4位の可能性が潰えた。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 
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