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森保Jの最終形態はフランスも採用する5-2-3か。最終予選の戦いぶりからW杯8強の可能性を探ると…

カテゴリ:日本代表

西部謙司

2021年11月18日

【識者コラム】W杯アジア最終予選・前半戦を振り返る

アジア最終予選では勝点12として2位につける日本。残る4戦で出場権を掴めるか。写真:JFA提供

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●光明は序列変動の兆し

 ロシアW杯でベスト16だったのだから、次の目標は当然ベスト8だ――。と、言いたいところだが、ベスト8の壁はけっこう厚い。前回大会のベルギーがそうだったように、ベスト4相当の強豪国と当たる確率がそれなりにあるからだ。

 ベルギー戦は途中まで2-0で日本がリードしていた。優勝候補でも大会途中ではまだ調子が上がっていない場合もあるのでベスト8が不可能というわけではないが、かなり高いハードルではある。メキシコは毎回ベスト16までは行くが、8強の壁を破れていない。

 現時点で、その高い壁を越えられる予感は残念ながら全くしない。

 カザフスタンはかつてAFC(アジア・サッカー連盟)に属していたが、現在ではUEFA(欧州サッカー連盟)に変わっている。もしカザフスタンがAFCに残っていたとしたら、アジア予選を突破できるかどうかはともかく、グループの中位にはいるかもしれない。少なくとも現状の多くの試合がそうであるように、接戦はしているのではないか。しかし、UEFAの予選ではフランスに8-0なのだ。世界王者が相手とはいえ、その差はあまりにも大きい。AFCで苦労している日本が強豪国と当たって勝てるとは思えない。
 
 ただし、アジア予選での日本のもたつきは自らが招いている面もあると思う。

 アウェーのオマーン戦の前半と後半の明暗を見てしまうと、森保監督が重んじてきた選手の序列が間違っていたようにしか思えないのだ。三笘薫が出てきただけで一変している。さらに古橋亨梧、中山雄太が入って、前半のもたつきがウソのように変貌した。

 南野拓実は左の中間ポジションを任されているが、トップ下だったアジアカップの時から、この役割を十分に果たせていない。ただし貴重な得点源であり、セカンドトップとしては非常に優秀だった。DFとMFの間で受けて捌く役割が向いていないだけだ。そこは大迫勇也が下りて収め、空いている左サイドには長友佑都が出てきてくれる。しかし、大迫+南野+長友のセットは今予選で威力がない。三笘一人に負けている。

 序列が実力を反映しておらず、つまりポテンシャルより低い基準でプレーしていたことになる。この状態ではチームは強くならない。より高い基準に周囲が合わせていかないと停滞してしまう。アジアではそれでも勝ち抜けるかもしれないが、ワールドカップ本大会にはつながらない。

 オマーン戦の前後半のコントラストがあそこまで出てしまった以上、これまでの序列は覆るはずだ。より高い能力の選手が基準となり、周囲がそこに合わせていくことで、チーム力が上がる可能性はある。

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